男と女の友情。
この立証に脂汗を流しています。3キロは痩せました。ダイエットを志す方、是非どうぞ。
女同士の場合と違って、凡例ひとつで片づかない。のが、つらいです。
二本の映画、それも1963年と1970年の作品。両方実話がベースだったはずです。
アメリカ映画。ちょうどニューシネマの流行りの頃ですね。これはこれで懐かしい。
『俺たちに明日はない』と『明日に向かって撃て』がそれです。
『俺たちに明日はない』は「ボニーとクライド」が原題だったのではないでしょうか。
ボニー(フェイ・ダナウェイ)とクライド(ウォーレン・ベイテイ)。
銀行強盗を繰り返す二人は最期に警官隊によって蜂の巣になって死にます。
強烈なラストが印象的でした。
ボニーとクライドには肉体関係がありませんでした。
クライドは女性に対して性的不能者であり、仲間のモス(マイケル・J・ポラード)と
同性愛の関係にある。それでもボニーとクライドは精神的に結ばれていました。
(この件は「日曜洋画劇場」で淀川長治さんに教えてもらった)
ふたりの結びつきは愛なのか友情なのか?
クライドは二度の服役でそれを強要されたようです。
なぜ、強要と考えるかというと、
彼は刑務所内の労働を拒否するために斧で自分の足の指を落としている。
彼の自由を求める行動から、私はそう解釈します。
『マークスの山』でもそうですが刑務所にはそれが蔓延しています。
アメリカで司法取引に応じる容疑者の心理には、その恐怖が大きいそうです。
また、日本の任侠界の話では一度その事で男の尊厳を失った者は、
それを取り戻すために「ヒットマン」を引き受けるケースが多いそうです。
それは、それとして、
ボニーとクライドには肉体関係がありませんでしたが、
二人の関係は「恋人」であり、「友情」ではなかったと思います。
また、振りだしだ。
では、『明日に向かって撃て』はどうか?
ブッチ(ポール・ニューマン)とサンダンス(ロバート・レッドフォード)
そして、サンダンスの女(キャサリン・ロス)との奇妙な愛と友情の三角関係。
ブッチと彼女の間に性的な関係はなかったように記憶します。
彼が庭からそれを目撃してトボトボとその場を立ち去っていく姿が印象的でした。
三人で同じベッドではしゃぐシチュエーションはありましたけれどね?
それともキャサリン・ロスは共有されていたのか?
最後はキャサリン・ロスは教師という仕事に戻り、
ブッチとサンダンスは明日に向かって翔んでいきます。
男と女の友情
難しいですね。
今日の二本の映画は名作なので未観の方は是非どうそ。
男と女の友情の答えにはなりませんが考察の材料にはなりそうです。