「おそめ」から(4)
昨日の夕方のニュースで寺島しのぶの結婚を報じていました。
彼女は両親から美貌は受け継ぎませんでしたが、
その華麗なる血統から「演じる」という才能はじゅうぶんすぎるほど受け継いだようです。
大竹しのぶの再来か。後継者か。ふたりとも「しのぶ」ですね(笑)。
この魔性の女優、寺島しのぶの祖父が俊藤浩滋です。
隔世遺伝。
その魔性は華やかな歌舞伎の世界よりも、俊藤の血にあるのではないかと私は思います。
俊藤は悪い男。非道い男。
昨夜は妻とこの件で痛飲してしまいました。
いつになく激論をとばす妻。なぜ? 俊藤が魅力的だから?
違う! と怒られました。
なぜ、俊藤は毛嫌いされるのか。
まず、第一に妻子ある身でおそめと結婚した。重婚です。
それを隠し続け、発覚すると、おそめはこの妻子とその親族の生活を援助をしていきます。
天女のような彼女が悲しい想い出として残した最大級の事件だったと、
「本」には書かれていました。
第二に、俊藤には生活力がなく、おそめのヒモ同然の生活を続け、
その金で浮気を繰り返します。
おそめの財産を自分の名義に書き換えようとした。
ここが大きいようです。
第一の理由は、ここではいったん置いて。
第二の「生活力」とか「財産」とか「金」にまつわる話。
私は女性がもし若ければ、この視点での俊藤への毛嫌いは少ないのではないかと思います。
たとえば、厄年以前とか。まあ、個人差はあるとしてです。暴論ですかね(笑)
女の厄は33歳。参考までに。
夫婦は共同体です。
財産の共有ということに、それほど問題があるのでしょうか。
それ以上に、おそめは金の卵を産む白鳥でした。
母親は彼女を愛するという気持ちの延長に庇護というか強い絆を行使しています。
それは、一歳違いのおそめの妹、鞠子に向けられることはない。
おそめの無垢な性格も影響するのでしょう。おそめは人を魅了します。
しかし、たとえ、内縁であっても、俊藤とおそめは「夫婦」であり、
二人はパートナーである。
たとえば、夫が妻に不動産とか財産を共有名義にしたりすることには抵抗はない。
むしろ、そうすることを強要される、違うかな?私の場合はそうです。
もし、いま、離婚を突き付けられれば、私は素っ裸で追い出されてしまうでしょうね。
親権さえも失って。可哀想な馬太郎。
しかし、妻というか女性に生活力や才覚があって、一財産築いたとして、
それを夫に分け与える。というのには大いなる抵抗を感じる。
若い頃ならば、お互い燃えてて、それどころじゃない。
けれども、少し成長してしまった女性には通じません。言語同断。
俊藤は悪い男。非道い男。
奴はおそめを利用している。おそめは食いものされている。
これが俊藤を毛嫌いする第二の理由です。
あなたのものはわたしのもの、わたしのものは、わたしのもの。
貪欲な女性の性か?
おそめが稼ぎすぎたせいか?
タイトルは「ジャイアン語録」(岩波新書)から 本気にするなよ