愛の十字路(4)
日本人は本来「母系社会」なのだそうです。
この手の話を展開するときによく出るのが「夜這い」と「通い婚」ですね。
前者は性に対しての奔放さを、後者は母系社会の女性の位置付けを示唆してます。
現在、離婚率は急速に拡大の一途をたどりますが、子供を引き取るシングルマザーは多い。
因みに、日本や欧米で誘拐する場合は子供がターゲットになり、
中国では爺さんがターゲットになるどうです。労力対効果でしょうか面白いですね。
また、ユダヤ人も母系が優先すると言われています。
夜這いの話が出るとき、そこに性交を強要されるというイメージもあるようですが、
どうせしょう?
拒絶を言い出せない性格の女性もいたでしょうが、まあ、それも否定はできませんね。
ただ、現在とは性に対する価値観感や倫理観や環境が違いますから、そこが注意です。
夜這い自体が後家さんボランティアだけではなかった事と、
「処女」に対しての価値観が違います。
人身御供(生け贄)の事ばかり考えていたわけじゃあない。
気乗りがしないときは戸締まりもしたでしょうし、
「君は趣味じゃない」「下手ね、もう来ないで」とか現代女性以上に言えたかも。
逆に、「明日も来てね」とかもあったかも。
それが通い婚のシステムからも窺えませんか?
現在では流石にないでしょうが、
地方の農村漁村では祭りのときに乱交御免のイベントがありました。
私の隣町の漁村でも似たような風習がカタチだけですが残ってましたよ。
筑波山あたりでは顕著に紹介されているようですね。
極端な話、誰の子でもタネでもいいのです。自分の生む子は自分の子供。
タネよりも土壌が優先されていたと考えたのではないでしょうかね。
これは近年もで商家が娘に婿をとって女系血統を貫いていくことも参考になるかも。
娯楽が少なかった。テレビもゲームも携帯やブログもなかった時代の話です。
血液占いやDNA鑑定なんていうのもない。
おぼこ娘は逆にバカにされたかも。現代と同じかな?
この、夜這いの行為を「卑怯」として否定し始めたのが武士階級だそうです。
江戸幕府以前の話ですよ。源平の頃でしょうかね。
理由は経済的な甲斐性がないじゃないか! ということで、
どうも結婚がステータスになってきたようです。
中国でも劉さんや毛さんは東京ドーム2個分の大量の妻を抱えていましたが、
一般(平民)男性で結婚できる人は少なかった。養っていく経済力が問題。
次回はタネの価値観について、かな?