あかんたれブルース

継続はチカラかな

愛もヘッタクレもない環境

愛の十字路(8)


 日本の戦争責任に「従軍慰安婦問題」があります。

 北朝鮮問題から再び米国から問題視の声があがりました。

 戦争はよくないことです。だからすべて誇れるものではありません。
 勝者でも敗者でも。
 東アジアの開放としても、日本のそれは外交と政策の失敗でしかありません。
 米国は日露戦争終結時に日本を仮想敵国としていまいた。
 日本が中国進出以前からフィリピンを植民地にして、アジア進出を計画していました。
 中国の利権を欲して、虎視眈々と日本と戦いたくてしかたがない。
 日本はその術中にはまった。

 従軍慰安婦とはアジアの開放を大義名分とする皇軍として、
 現地での強姦を是正するというアイデアでした。

 戦争とは戦闘行為だけではありません。

 戦争に虐殺や暴行・強姦は必ずついてまわるもので、
 それを正式に指揮官が認め、兵士の志気を高める手段に活用されていました。
 また、極限状態の兵士の苛立ちを抑える効果もあったようです。

 現場の指揮官の反応はそれを必要と考える者と黙認する者、
 ごく少数、苦々しく思う者。

 日本からたくさんのプロの女性を応募しますがそれじゃあ足りません。
 植民地だった朝鮮からも大量に動員されました。

 人間がやることです。
 そのノルマに達しないとか成績を上げようとかの様々理由で
 日本で事務員の仕事とか称した「嘘」の応募や生活苦のために親に騙されたたとか
 中には強制的にという場合もあったようです。

 彼女たちは師団の一緒に行軍して行動を共にしました。
 大きな町ではそれ専用の独立した慰安所もあります。

 日本人と朝鮮人には定期的に性病検査がありましたが、現地の中国女性にはそれがなく、
 危険だと敬遠されたそうです。
 けれども中国女性は分け隔てなく優しかったので、敢えてそれを求める兵士もいたそうです。

 従軍慰安婦にはランクがあって、将校用、兵隊用と分けられます。

 日本人女性は価値が高かったようです。
 将校だと一晩の値段が10円〜20円で、兵隊相手でも3円が相場だったそうです。

 朝鮮人の場合は兵隊相手で2円〜1円20銭。

 現地採用ではオランダ領の白人女性もいたそうです。
 「白馬」「黒馬」と分けられ前者は将校用です。将校相手は待遇もよかったそうです。

 仲介業者にピンハネされますが、彼女達にもお金は支払われます。
 お金ではありません。軍票という有価証券みたいなものです。
 株式会社大日本帝国陸海軍の発行。

 当時、海軍報道班員(軍属)だった大宅壮一がその経営にあったっていた
 という記録があります。しかも積極的に自ら!一億総白痴化なんでしょうか?

 体ひとつ、ひとやま当てよう稼ごうと南洋や中国、東南アジアに果敢に乗り込む女性もいます。
 これも戦争バブルですね。

 現場での利用者は積極的利用する者、流される者
 ごく少数、そのシチュエーションから拒絶すの者

 敗戦と同時に、彼女たちが稼いだ証の軍票は紙クズになります。バブル崩壊
 敗走する兵隊についていけない慰安婦がたくさん死にますが、
 その多くが絶望から自殺していったのだと言われています。

 愛と性と結婚の考察の材料のひとつとして