あかんたれブルース

継続はチカラかな

ありのままが君が好き。とはいっても

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愛の十字路 第二章(12)オスカー・ワイルド(2)


  ○人は恋に落ちると、まず自分を偽る。
   そして他人を欺くことで終わりを迎える。
   それが世界で言うロマンスだ。

 
 シブイことを宣いますねえ(涙)。
 男も女も相手の歓喜や好感を獲ようと当初は目一杯背伸びしてネコを被ります。
 これがゆえに「相性の法則」を見失ってしまう。
 その背伸びがだんだん苦しくなって足がつったり、幻滅を与えてしまう。
 開き直って「釣った魚には餌はやらない」なんて暴言につながるようです。

 私はかつて、これとまったく違う女性と遭遇しました。

 奈良出身のよっちゃん。バリバリのネイティブ関西人でした。
 強烈で目を覆いたくなるような個性。こういうの結構すきです(汗)。

 で、お決まりの居酒屋ご招待。赤坂の「豊」というおでん屋でした。
 大酒飲みだと聞いてました。彼女もやる気満々、四股踏んでる(笑)。

 オーダーを注文にきた店員がダスター(おしぼり)を置いていきました。

 私は見栄っ張りなので、女性と飲むときはこの使い方に気を配ります。
 どんな暑い日でも、決してこれで顔など拭かないと戒めていました。

 パーン! 突然彼女がダスターの袋に柏手を打つ。がははは
 「暑いねえ」とニコニコしなが顔を吹き出しました。(ああ、ノーメークですか)
 顔を拭き終えると今度は首筋胸元。。。(きれい好きな人です)
 まあ、そこまでならフランクな人だなあ。今夜は風呂入んなくていいね。ですが
 そのダスターをもう一度丸めて、自分の鼻に突っ込んだもんね。
 グリグリ。両方の鼻の穴をグリグリしたよ。私の目前で。

 それには私も仰天!

 フラフラよろめきそうになったもん。

 目線もそらさない。機関銃のような関西弁が私に向けられる。

 私は手をあげました。「すみません、冷酒をください。」

 私はそれが、どうにも「引っかかって」しかたがない。
 頭から離れないんです。
 楽しいトークバトル合戦を展開させても小骨が喉に刺さった感じで、
 みょうに落ち着かない。それが喉元までこみ上げては飲み込むこと4回。
 ちらっ、ちらっ、て、その鼻くそがついてるのどうなか分からない
 丸めたダスターに目がいってしまう。見るな!と思っても気になって、
 ああ、またみちゃんた。。。

 で、2時間後。5回目の衝動に耐えかねて言っちゃった。

 「吉本さん、なんにしてもさ、一応、俺も男なんだし、
  その面前でダスターで鼻をほじくるのはやめた方がいいよ。ね」

 すると。

 「そうやった? うちが?やった? うっそー? ほんま?」
 そして、がはははって。それでお仕舞い。

 抜群の頭脳新陳代謝! 竹を割ったような性格。
 幸いにも彼女が私よりも2倍強の体重だったの大事にはいたりませんでが、
 このコも痩せれば可愛い顔立ちしてるのになあ。。。
 でも、それ以前の問題だよなあ。。。

    ○たいていの女性は人工的すぎて芸術センスがない。
     たいていの男性は自然すぎて美的センスがない。

 彼女は男っぽい性格だったのかな? 違うか(汗)。