愛の十字路 第二章(13)オスカー・ワイルド(3)
○早まることは完璧であること。
軽率な判断を悔い苛まれることは多いものです。
「れば」「たら」
これは競馬を含む投資スタイルで一番不味い発想だといわれている。
恋愛でもそうです。
人生はこういう後悔に思考を浪費させてあいまうものです。
今日のオスカー君は前向きですね。その目論見とは別に真理を告げている。
人間は賢くあろうと願い望みます。みんな諸葛亮孔明が大好き。
けれど、策士策に溺れ、溺れる者は藁人形、人を呪わば穴ふたつ、地獄に道連れ。
人間は賢くありたい。騙されたり利用されるのは嫌。愛するより愛されたい。
だから、相手の裏をかこうとします。
裏をかいても、相手のあること。相手はその裏をかこうとするかも。
そこで、相手の裏の裏をかこうとする。いや手ぬるい、裏の裏の裏。裏の裏の裏の裏
裏の裏の裏の裏の裏の。。。 飛馬が陥った野球どうどう地獄ですね。違うか
どんなに、考えたって選択は究めればふたつ。確率は50%。
それだって、事後処理でどうにでもなる。塞翁が馬ってことだってある。
だから直感力が大切です。
人間がまだ文明というものに骨抜きにされていない頃、これは重要な力を発揮しました。
あの山の向こうに獲物はいるか。このキノコは食べられるか。
この闇の中に猛獣はいるか。私たちが暗闇を怖がるのはその名残りだといわれます。
それなのに、マーケティングだのリサーチだの凡例だのデータだの
よっし、現地調査にいくぞ! そのときはすべて後の祭り。ってことよくあります。
恋愛も同じ。一目惚れ結構。
また、第一印象が悪くても意外にそれが、、、。ってケースは多いものです。
直感の中の嫌悪や危険を感じる気持ちは惹かれている証なのかもしれません。
オスカーは言葉足らずだったのです。「直感」を「早まる」としてしまった。
それとも訳者のせいかな?そんなことはない。
そのほうが無責任で観客にウケると計算したんでしょうね。
さて、では「完璧」とは。おや?
ちょうど時間となりました。続きは次回のお楽しみ。
ビジュアルはひろさんの「健康日誌」より提供頂いてます。
http://blogs.yahoo.co.jp/bitter_sweets02