あかんたれブルース

継続はチカラかな

さかのぼれば君の笑顔にビビリバブリュブー!

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コミュニケーション能力(5)学習と教育 



 私と妻は一歳違い。私たちにも若い頃はありました。

 昭和34年(1959年)の私と昭和35年(1960年)の彼女との間には
 深くて大きなミゾが、いや壁が、いや河があります(汗)。

 偏差値。

 私の学年ではそれがなかった。あってかもしれませんがまったく記憶にありません。

 人間はつらい記憶をなくす悲しい能力があるのか。いやホントなかった。

 それが導入されたのは1960年組からだそうです。と妻は得意気に言う。

 ゆとり教育の対極に位置するのが詰め込み教育だとすれば、
 授業時間のもっと多かったのがこの1960年組だそうです。と妻は得意気に言う。

 それがピークだとすれば、
 それでも、こんなバカな私でも、受けた授業の時間は上から2番目ということになる。

 が、まったく役にたってない。

 サイン、コサイン?

 競馬新聞から必死にサインを読み取るとしましたが挫折しました。
 コサイン? 月の法善寺横町ですか? それともアラブの武器商人?

 英語もダメです。ヘボン式にやられた読みがすべてポルトガル語になってしまう。

 スタジオ・ジブリの作品に『おもいでぽろぽろ』という作品があります。
 高畑勲監督のものとしては好きな作品です。

 主人公がときおりカミングアウトする11才の頃の「私」というのが沁みます。

 いわゆる三丁目の夕日世代なのでしょうね。私よりも5、6才年長のようですが。

 そのなかで、主人公タエ子ちゃんが分数のわり算が理解できなくて困ってる。
 確かに彼女が困る、こだわる気持ちはよくわかります。
 そんなことにこだわらないで、分母と分子をひっくり返してかければいいのよ。と姉はいいます。

 作品では、それにこだわらずにすんなりクリアーしていった者達と
 それにこだわって引きずってしまっている自分を自嘲気味に呟くのでした。

 私は分数のわり算自体を忘れているのだけれど。。。

 要領よくコツさえマスターすれば何も問題はない社会。

 受験に関係ない教科を学ぶのは時間の浪費。もっと効率よく。

 現在の色々な問題を学校教育、そのなかでもゆとり教育の弊害を指摘されていますが、
 そう簡単なものではないような気がします。

 その横ならび組とか、ゆとり教育を受けた世代とかを対象にするならば、
 偏差値組や詰め込み組だってやっぱり問題。
 いったいどこまでさかのぼるの? さか、のぼる。。。坂上る、坂の上の雲

 やっぱり明治になってしまいますねえ。

 さかのぼれば、明治。教育の大きなエポックは幕末と明治の間にとぐろを巻いているようです。

 打ち合わせで外出します。
 続きはまた後で、