情動の知性(3)モチベーション能力(其の一)
モチベーションとは動機付け。
動機付けとは、私たちを行動へ駆り立て、目標へ向かわせるような内なる過程。
冴子が夜ごと新宿のホストクラブに通うのは若さの渇望と明日の活力!
違うなあ。
目標に向かわせる励みを具体的に提示させて行動に導く力とかですかね。
目標とは、自分の夢であり、希望であり、志であります。
こういったものには必ず「挫折」が伴う。それ以前には「疑問」や「疑惑」が生じてしまう。
こんなことやっても意味ないじゃないかと、逃避してしまうケースは多いものです。
失敗は成功の母である。そんな小話は耳にタコができるほど知っている。
でも私のいまの状況はそんな絵空事じゃないのよ!
なんのために我慢するの?
と、ヤケ食い。もとの黙阿弥、体重大幅プラスなんて話は掃いて捨てるほどあります。
ヤケ食いしたのは餅とは限りませんが、
モチベーション能力の高い人は、「玉の輿」とか「馬太郎のハートを鷲掴み」とか
「華麗なる社長秘書」とか「ニューヨーク進出」とかその時々に
目標に向かって自分を鼓舞する力、勇気づける力を有しているようです。
言い方をかえれば、単純なタイプなのかもしれませんね。
別な意味で、思い込みの激しい人。
けれども人生の真理とは非常にシンプルであり、
世の中はこの思い込みで動いています。株価をご覧なさい。
それはさておき
モチベーション能力を発揮させるのは、その目標となるものが大切。
夢や希望や志っていっても、それすらピンとこないのが現実です。
それ以上に、社会や組織が成熟して賞味期限が迫ってくると
何もしなくても取り敢えずは食ってはいける。民度も高く情報も豊富。
考えれば考えるほど「そんなの無理」って耳元で囁く。だ、誰?
そして大人達はもっともらしくこう諭します。
そんな夢ばかり追わないで、もっと現実的に生きなさい。
現在の閉塞感の要因はここにあります。
でもさ、いい学校いい会社が必ずしも幸せを約束されないことをみんな知っている。
ただ、それを否定したからといって答えにはならない。そして、
現実主義者の名の下に、そんなドンキみたいな夢を追わないで
帰宅途中のセブンイレブンで今夜も夜食のフルコースでいいじゃない。と