あかんたれブルース

継続はチカラかな

メールから生まれる誤解と不信とトラブルと

情動の知性(5)コミュニケーション能力(其の六)



 最初は敬語とか基本的マナーより、
 もっと具体的なところでメールについて。

 結構問題になっているようです。これが。

 先日、剣道の鏡開きでのお汁粉大会でレクチャーした話ですと

 常識的に、メールでやっていけない事をメールでやってしまう。これだ。

 その働くキャリアシングルマザーによりますと、
 苦情の対応や重要な報告等にメールを使ってのトラブルが多いとか。
 また、こちらサイドのクレームもメールでやってしまって問題を起こす場合もあるどうです。
 これについてはその文面が「キツイ」そうです。
 とても書面や口頭では考えられない表現に仕上がっていると。

 さて、本来メールでやってはいけない苦情の対応。
 まあ謝罪も含めてですが、これをメールで片付けてしまうのは面倒だからですかね。
 みんな亀田兄弟の父親のように謝罪が苦手。恐いんでしょう。

 対人関係を閉塞させる要因にこの恐怖を取り上げましたが、
 人間嫌なことはできるだけ回避させようという小智恵が働くものです。
 しかし、その結果、問題がさらなる紛糾に拡大していく。これが現実。

 さらに、重要な報告等をメールで行う。
 まあこれを推進してる会社もあるでしょうけれど、これが原因で事故が起きているとも。

 私も経験しました。
 ある会社と共同事業を進めていたのですが、
 クライアントのプレゼンが急遽変更になって明日になっちゃった。
 その日、私は午後から外回りをして遅くなるので直帰すると会社を出ています。
 その予定変更のメールは外出中の私のPCに届くわけだ。
 私は携帯も持っているし、事務所には従業員もいるというのに、
 メール一本。それだけ。

 論外でしょうが、それをやったのは役職も年齢も立派な大人です。
 ホントは若い世代だけの問題ではないんですよ。


 で、話を戻して、
 なぜ、彼らはそんなにメールに依存するかの話を
 そのキャリアシングルマザーにリサーチしたところ

 彼ら曰く「証拠が残るから」と。

 つまり、後々に問題となって責任を追及された場合の保険と考えているようです。

 なんか風通しの悪そうな会社ですね。
 しかし、こういった話は他でも聞いた記憶があります。

 それでも合点がいかない彼女(転職してまだ間もない)は、
 その事を上司に問い合わせたそうです。「この会社ではこうなのか?」と
 その上役が言うには
 そんなことはないし、また彼は派遣社員なのでそういった責任を問うような
 重要案件はまかせていないはずだが、、、。と弁明していたとか。

 責任の回避。しかし、他方ではその追及犯人探し。
 
 大きい問題は断然責任の回避根性にありますが、
 実際問題として誰かにそれをなすりつけようとする別な責任回避もありますよね。

 とにかく、正しいメールの活用法を考え直してみるべきです。