あかんたれブルース

継続はチカラかな

気がつけば「フルーツクリーム白玉あんみつ」

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情動の知性(5)コミュニケーション能力(廿二)



 空気を読む云々はそこよりもその上でその先にポイントがある。

 けれども、どうしてもその場の雰囲気を重視してしまいがち。

 日本人の協調性という美徳(?)ですかね(汗)。

 それでうまくやれるのならなんの問題もありませんが、
 そうは問屋も卸さなくなってきている。そう感じない?

 話を変えて、民主主義について。

 民主主義の基本として、多数決というものがあります。

 議論を尽くしたその先には決をとる。多数決で決するのが掟。
 別にそれに異議を唱えたりしません。私は無政府主義者じゃない。

 ところがさ、最近はこれが拡大解釈されているのか勘違いされてるのか
 悪用されているケースに多々遭遇します。

 たとえば、私があるクライアントから依頼を受けて
 新商品を提案したと思ってください。

 で、色々智恵を絞って「あずきミルク」を提案しました。

 「十勝産の良質な小豆と小岩井農場の新鮮な牛乳を使用したミルクぜんざい」

 と、自信たっぷりにプレゼンしました。

 担当者は、
 「分かりました。それでは社内の意見を取りまとめて近日中に結果を御報告致します」

 数日後、、、。

 担当者からの返答は
 「フルーツも食べたいという意見もございました」
 「あずきには白玉が合うという人もいます」
 「牛乳は苦手なひともいるのではという指摘を受けました」
 「アイスクリームが好きという人もいます」
 
 こういった意見をまとめて、出来上がるのは

 「フルーツクリーム白玉あんみつ」

 まあ別にいいんですけど。
 そして、次の依頼を受けたので、「トロピカルフルーツウキウキ」を提案!

 結果は「フルーツクリーム白玉あんみつ」

 で次は「白熊氷の探検隊」(ソフトクリームの中にフルーツが隠れてる)

 結果は「フルーツクリーム白玉あんみつ」


 と、なってしまう。
 たとえ話が変ですが、こういうケースが非常に多い。

 で、問題はこの担当者だ。

 色々な意見を聞いて参考にするのはいいけれど、
 それをすべて盛り込む必要はないと思わない?
 そんな八方上手くまとまるわけがないし、
 そういうのを根回しとは言わないんだけどなあ。

 ある意味でこの人が責任者でもあるんですが、
 その責任を回避させようとしている。
 というか、本人がどういうものを作ろうかという姿勢がないよね。

 こういうのを多数決とは言わないのだけれども、
 大多数の意見から本当にヒット商品が生まれるんだろうか。

 気がつけばどこもかしこも「フルーツクリーム白玉あんみつ」 


 姉さん、俺は昆布茶でいいよ。
 ミルクも砂糖もいらない。
 今日はそんな気分じゃないんだ。