情動の知性(まったく番外-2)
前期のゴジラ映画の観客動員数にはテレビの出現と
映画業界の低迷も関係するんでしょうね。
モノクロの方がカラーより迫力がありましたが、
ひとめでぬいぐりって分かるのも悲しいものがありました。
ダーウィンの進化論とは別に、経済理論は記述の進歩を逆行させる場合もある。
たとえば「トムとジェリー」
懐かしいですねえ。
再放送もされているので、世代に関係ない共通認識ができる作品です。
アニメのキャラや動きを観察すると3つのパターンに分けられるかも。
1)細やかな動きで可愛い顔のトム。(お手伝いさんが太った黒人)
2)スピーディーで不良っぽいトム。(白人女性の足だけ。かダイエットに成功した黒人)
3)ぎこちない手抜きのトム。(御主人の顔まで出ます。白人男性)
お金がかかっている(1秒間のコマ数)順は 1>2>3
完成度は 2>1>3 でしょうかね。
時代的な社会変化もあるようです。
1930年代後半のディズニーに対抗してMGMが製作したアニメ(カートゥーン)で、劇場公開作品でした。
テレビが普及していなかった。それと人件費の問題もあります。
ウィキペディアで調べますとウィリアム・ハンナとジョセフ・バーベラが製作したもので、
その後に作者も替わって何期もバージョンがあるようです。
# 4 MGM製作分
* 4.1 ハンナ=バーベラ第1期(1940年〜1958年)
* 4.2 ジーン・ダイッチ期(1961年〜1962年)
* 4.3 チャック・ジョーンズ期(1963年〜1967年)
* 4.4 テレビでの放送(1965年 - )
* 4.5 ハンナ=バーベラ第2期(1975年 - 1977年)
* 4.6 トムとジェリーコメディ
# 5 ターナー/ワーナー・ブラザース製作分
* 5.1 トムとジェリーキッズ(1990年) * 5.2 トムとジェリーの大冒険(1993年)
* 5.3 The Mansion Cat(2001年4月8日) * 5.4 トムとジェリー魔法の指輪(2001年)以下省略
ここでは独断で大きく3つに分けてみました。
現在の市販DVDの「トムとジェリー」のシリーズは1本の中に
製作年代をランダムにしてあるので、その変化は一目瞭然です。
(とは別に、トムの御主人のライフスタイルの変容を観察するのも楽しい)
映画からテレビに移行したせいで制作費も問題もあるのでしょう。
後期の(3)はなんか淋しい。トムの顔も変だし(涙)。
私たち三丁目世代はテレビ。それもアニメの黎明期を体験しているので
その思い入れは一塩なのですが、なにかの機会にその懐かしい映像を目にすると、、、。
こんなにチンケだったっけ?(汗)。と愕然とさせられます。
ということは日本のアニメはテレビからスタートしたと考えるならば(あくませも)
順当に進化してきたと言えるのでしょうね。勿論、CGの存在も大きいとして。
それでも中期のトムとジェリーは素晴らしかった。音楽との一体感が絶妙。
因みに、往年の名優・デビット・ニーブン(『80日間世界一周』『ナバロンの要塞』など)は
俳優になる以前は「トムとジェリー」の音楽担当だったそうです。
効率性は完成度を妨げることもあります。
2枚目の壁紙はやや後期に近いトムですかね。
顔が少し崩れてきています(汗)。
それにしてもジェリー。。。嫌な奴