あかんたれブルース

継続はチカラかな

ゴジラ映画からマーケティングの限界

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情動の知性(まったく番外)



 先日の記事で色々な意見をまとめた結果、
 すべて「クリームフルーツ白玉あんみつ」シンドロームを嘆きました。

 それでもリサーチは必要じゃないか。という御意見もあることでしょう。

 私がマーケティングって言葉を意識したのは
 バブルのちょっと前の頃でしたかね。
 西武系の広告代理店の課長がやたらと
 「馬君、これからはマーケティングだ」と連発していたのが印象です。

 その頃から、リサーチ会社の花盛り。
 その数字の裏付けが各社企画提案に重要な説得力があったのでしょう。
 いまはコンサルティング会社が花盛りですが。

 そこでさ、ゴジラ作品の一覧をポスターでまとめてみました。

 昭和29年(1954)から「ゴジラ ファイナル ウォーズ」平成16年(2004)まで28作品あります。

 コメント欄に観客動員数を参考までに入れておきます。

 私のゴジラ映画初体験は第五作の「三大怪獣 地球最大の決戦」から。
 キングギドラのデビュー作です。幼稚園だったか。。。ショックでした。

 縫いぐるみだとは理解しましたが、何十人も中に人が入っていると思った。
 三首のキングギドラに一人ずつその下に肩車した大人がたくさん入っていると。

 興奮してその後、怪獣の絵ばかりを描いていましたっけね。

 前作の「モスラ対ゴジラ」を知らない。
 成虫のモスラは首が二つあるの言葉を信じて、そういうモスラを描いていました(涙)。
 キングギドラは赤ちゃんなのにあの大きさだから成長するともっとデカイとか(汗)。

 ゴジラ生誕からこの五作目までの間にすっかり子供のキャラになっていた。
 大映ガメラは確か小学校2年だったと思います。
 こちらは最初から子供の味方。いったいどういう味方なのか?
 それでも人間を食べるギャオスは恐かった。超音波破壊光線は痛そうでした。

 マーケティングの観点から「子供」がターゲットなんですね。

 恐いゴジラが黒目がちの可愛いゴジラに変貌していきます。

 最初は気づかなかった。

 ミニラという息子も登場していきます。

 そのうち少しずつ微妙。

 第10作の「ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃」
 「怪獣島怪獣島、応答せよ」
 いじめっ子に頭を悩ませる主人公はその当時の子供の社会環境を
 オーバーラップさせたのでしょうが、最後がすべて彼の夢だったよ。
 のオチ(夢オチは四コマ漫画でが下の下)には大いに不満だった!

 そして、次の「ゴジラ対ヘドラ」はもう観なかった。

 ゴジラとの決別。小学校6年の私は中学生になる。
 愛想を尽かしました。

 その後、不毛なゴジラ映画は続きます。
 街角に張られたポスターを醒めた目でみていたはずです。
 そして観客動員数100万人を割り込んで、休眠。

 商業映画で観客ターゲットを狙っての制作意図はわかるけど、
 少し子供に迎合してしまったと思う。残念だった。子供心に。

 データから算出する答えには限界があります。
 競馬や株価予想がデータ通りにいかないのはそのためですね。
 

 10年後、復活したゴジラは身長も伸びていましたが、
 目つきの悪さは決して矯正せずに、
 怪獣としての姿勢を崩すことはなかった。
 それでも飽きられるからねえ。。。