あかんたれブルース

継続はチカラかな

現代の人間心理の厄災はここから?

心と体(2)



 さて、話は20世紀前半のヨーロッパに飛びます。
 ジョージ・グルジェフという哲学者がいます。

 その名を聞いて霊的舞踏家と連想する人もいるでしょうが、
 評価する者はフロイト以上の、「性の論理を統一しようとした」唯一の人と位置付けてもいる。

 グルジェフは7つのセンターがあるいう。

 「本能」センター、「知性」センター、「感情」センター、「運動」センター、

 そして、「性」のセンター。という下部センターが5つと。

 もっと高度な「感情」センター、もっと高度な「思考」センター
 
 の2つです。脳が管理しているんでしょうね。

 この7つのセンターが独自に健全に機能していれば問題はないのですが、
 ただひとつが禁欲状態になって他が全開っていうのが一番始末が悪いそうです。

 そのひとつに陥りやすいのが「性」のセンターだといわれます。

 とういうのも「性」のセンターには否定がない。

 肯定と否定もしくは「運動」の快と不快が「性」のセンターにはなく、
 心地よい感覚・感情があるか、さもなくば無関心無感情しかないという。
 それが他のセンターと結合してようやく不快な感情や感覚、否定になる。

 で、厄介なのは、そのことを美徳とか独創性とか勘違いしてしまう点。
 これを性の乱用と指摘されています。

 性の乱用というと、もっと違う意味に捉えてしまいがちですが、
 こういった乱用から病気に発展すると警告している。グルジェフ氏がですよ。

 で、この本来の性のエネルギーを他のセンターが横領してしまうと
 どうなるか?

 思考センターでは本来の学習探求を逸脱して、
 論争、批判という攻撃的な戦いに発展させてしまう。あれ?どこかで目撃したような。。。

 感情センターでそれを盗み取って燃焼させれば、
 禁欲的な罪悪感を狂信と不安を煽り、革命、略奪、破壊を煽ります。
 自身にも他者にも。

 運動とかが一番正当化させそうですかね、
 よく若い頃に運動で燃焼させろと推奨されるところですが、
 これもあまり宜しくないそうです。不自然なんだったて。

 別に、セックスを重要視して保護しているのではないですよ。むしろ逆なんだけど(汗)。

 要はバランスをとる、重臣を確立すことの重要性を説いているのです。

 それを性の乱用という観点から
 思考と結合させると、観念ばかりが肥大して自己満足に陥りやすく、
 感情と結合すると、感傷、嫉妬、残忍さを生みだしてしまう。

 これってどこかで感じたことはありませんか?

 私がネットやリアル世界で目撃する不毛な論争のための論争や
 心の迷宮・ループに彷徨う人たちの姿に酷似していないだろうか。

 つまりは、その原因のひとつには「性の乱用」というものがあるのではないかと。

 点と点が云々といったのはこのことです。



 先は長そうです。
 最後まで長い目でみてくださいね。
 ジョージ・グルジェフの正式な名前はゲオルギー・イヴァーノヴィッチ・グルジェフ
 なんかこう書くだけで難しくなるなあ。しろこちゃん許せ(涙)。