あかんたれブルース

継続はチカラかな

柔らかいエメラルドのような象牙のような

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 食事中とか食事前とか食後すぐの人
 または、心臓の弱い人や女性はご遠慮ください。あとは自己責任ですよ。



 頭山が若い頃、後の玄洋社・社長となる進藤喜平太と一緒に
 大阪の菊池某という市長を訪ねます。

 なにやら、お願い事があったそうですが、
 この某市長が尊大ぶった人で肉屋の「丸明」の社長みたいな感じ。飛騨牛のね(汗)。

 どれくらい待たされるのでしょうか、、、。

 そのうちに、頭山がむずむずしてきます。

 その頃、頭山はお腹に回虫があったそうで、大きなサナダムシを飼っておられた。
 虫下しを飲んでいたそうで、それが効いたか燻り出されて、
 お尻がむずむずしてきたそうです(涙)。

 そっと、右手をお尻にアソコにあててみれば、
 なにやら柔らかいものが突端から「こんちはあ」と顔を出している(汗)。

 手でひっぱてみたら。ブッチと千切れてしまった(涙)。

 一寸(3cmぐらい)の緑色のサナダムシ君が右手にべったり。
 その始末に困った頭山は、目の前にあった金蒔絵の立派な火鉢の縁に
 なすりつけちゃった! (こらこら)

 で、しばらくすると、またむずむず。
 今度は二寸(6cmぐらい)ありました! それまた高級火鉢の縁にペタっ。

 横にいた進藤は最初は不思議に思って見ていましたが、知らん顔。
 この人も豪傑奇人へんてこですからね。

 で、またむずむず。千切って、ペタっ。
 蒔絵の火鉢の縁に綺麗に貼られていくエメラルド色したサナダムシ。

 貼りでがありますよ。

 なんたってサナダムシは全長30cm〜60cmありますから、またペタっ。

 おお、金蒔絵がビニールコーティングされて鈍く光っている。またペタっ。

 そこに、菊池市長が登場。

 いやいやお待たせしたね。と火鉢の横に座って、その縁に手を載せた。

 ヒヤリ(汗)

 として、一瞬 手をあげた。なに?この感触?

 菊池市長は自分の右の掌を見つめる。なに?これ?

 そこには白い柔らかい平べったものが二、三枚くっついている。なに?

 臭いを嗅いでみた。く、臭っさあ!

 菊池市長はお手伝いさんを呼んで怒鳴りました!
 「これなんだ?」

 すると、頭山が静かに口を開いたそうです。

 「それは僕の尻から出たサナダムシを並べたのたい」

 菊池市長「サ、サナ、ダ、ムシ・・・」

 ぎゃあああああああああ! 

 と飛び上がって奥へ駆け逃げて、二度と戻ってこなかったそうなあ。

 
 帰り道、進藤喜平太が「せっかく会えたのに惜しいことをしたな」

 と、ぼそり。

 頭山は、

 「ふふん、あいつは詰まらん奴ぢや」




頭山満ってこんな感じ。

参考になりましたあ。これぐらいで惚れるなよ。まだまだ


杉山茂丸伝(3)杉山の友だち●頭山満[とうやまみつる]

の前説の段「頭山祭り」(2)

写真は明治40年の頃の玄洋社の面々の記念写真。
杉山がいる(前列右から2番目)
頭山は前列向かって左から3番目。進藤喜平太は杉山の左隣にいます。
頭山と進藤に挟まれた白ヒゲの爺さんの後ろにいるのが内田良平黒龍会創設者)