巨人の妻
上の写真は頭山の奥様です。
峰尾夫人は15歳で頭山に嫁ぎ、5男5女を生みました。
写真は35歳頃だといいます。綺麗ですよね。
下の写真は昭和6年。頭山が77歳で峰尾夫人は62歳。気品があります。
この峰尾夫人は頭山の妻にふさわしい烈女です。
杉山茂丸から経済的な独立を説かれて、炭坑主になる頭山。
といっても実際は借金して炭坑を買って、売る。
所謂「利ザヤ」を稼ぐだけなのですが、その差額が半端ではない。莫大。
そうなると、頭山の周囲にはおこぼれにあずかろうとする良からぬ連中が
連日連夜満員御礼です。
それを心配する者達が注意を促しても
「まあそう急がんでも。喰うものはなくなれば何処か行くじゃろう」
結局、それ以上の大貧乏の借金王になる。
まったく金銭に関して恬淡というか無頓着ですねえ(汗)。野放図かな
そういう人です。
で、その時の峰尾夫人の言葉が良い。すっごく良い。
「 宅(頭山)が山を売った金を持ったら、
頭山はあんな男かと笑われるのが心配でしたが、
綺麗に無くして呉れましたから、私も清々しました。 」
だって。
凄い。
明治の女性だから? 士族の娘だから? 頭山の妻だから?
妻に聞かせてやりたい。
お〜い! あれ? 買い物行っちゃてる(汗)。
杉山茂丸伝(3)杉山の友だち●頭山満[とうやまみつる]
の前説の段「頭山祭り」(4)頭山夫妻の金銭感覚