いまさら『青春の門』
いまさら何ですが(汗)。『青春の門』を読みました。「筑豊篇」。
読んでなかったのか。
はい。
二十歳の頃に三人の先輩からそれぞれ本をすすめられた。
カメラの並本さんからは司馬遼太郎の『項羽と劉邦』
制作の中村さんからは池波正太郎の『鬼平犯科帳・鬼火』
そしてスキャナーの鈴木さんは『青春の門』でした。
「じゃあ今度読んでみます。」
だいたいこういうのは生返事なものです。それでも
司馬さんと池波さんは30代前半で読みあさっていましたかね。
『項羽と劉邦』も『鬼火』も読んだ。約束ははたしました。忘れた頃に
鈴木さんの『青春の門』だけが未読のママ、30年近くほったらかし。
別に、そんなの読まなくても不自由はしませんしね。
映画でやってたし、(観てないけど)
テレビでもやってた。(断片的にチラチラは観たような。織江は大竹忍だったなあ)
先週、本棚に『青春の門・筑豊篇』を発見。
いつ買ったんだろう? 定価50円もシールが貼ってあります。
なんか分厚いなあと、読み出したら漫画のようにスラーッと読んじゃった。
これで、鈴木さんとの約束ははたせたな。
なんてこともない。
『花と龍』と『人生劇場』と『無法松の一生』を足して割ったような感じ。
でも織江はよかったなあ。
キズものアウトレットな女。
作者がそれを計算して生みだしたとすれば、少し腹立たしくもある。
どうしよう
この先
『自立篇』、『放浪篇』、『堕落篇』、『望郷篇』、『再起篇』があるという。
時間の無駄か?
それでも織江を探してしまいそう。
「抱いてくれんね、シンシュケシャン どおせ汚れてしまうけん」
(ココは切なく) (ココはおどろおどろしく)
嗚呼、山崎ハコの歌が脳裏をかすめる。
織江〜ええええええええ!