あかんたれブルース

継続はチカラかな

にっぽんを仁侠立国に!




今晩は、ジョージ・クルーニー大学東洋哲学講師のチャーリー・馬太郎です。

すいちゃんから質問を受けましたので予定を変更して記事アップしますね。
明日はちょいと多忙なので今夜更新してしまいます。

本日の日本人に現在の民主主義は合わない。の提言に対して
「もし民主主義は日本人の体質に合わないとしたら、
 果たしてどんな体制がいいでしょうか」

と、中華民国のすいちゃんから質問がありました。


欧米と違って、日本人(陰)の社会は自然と感情の社会です。

「村」社会って言い方でもいい。少し皮肉な言い方かもしれないけど。

没自我っていうか排他的なのです。そして依頼心が強い。
真面目で従順で素直なのですけどね。

安岡はこの点に注目して、仁侠疑似家族社会を提案しています。
ユニークというか歴史をよく洞察している。
この仁侠のルーツは中国です。つまりは漢民族ね。
だから中国、台湾、朝鮮では共通性はあるかもしれません。

企業や組織を疑似血縁化させる。人情社会でしょうか(笑)。
つまり、生みの親以外に育ての親や固い契りの義兄弟とかの共同体です。

これは成人して社会に出たときに、
組織に入る場合の契約みたいなものを結びます。
「親子の盃」ですね。就職は身内になることです。
失敗をすればみんなに迷惑がかかる。そのぶん、一生懸命に教える教わる。
そして、失敗は周囲がフォローします。

綺麗事ではなく、そういう連帯感が疑似家族社会では自然に生まれます。
これは自我が発達した欧米人の世界では無理かもしれません。

冗談ではないんですよ。

ホンダなんかがそうだったのです。
社長を親爺さんって呼んでいたんです。この会社は。世界のホンダは。
叔父さんもいればお兄さんもいたんだ。

それとね、猪野健治の著書で明治の炭坑史を読むと
意外にこの家族システムがうまく稼働している。
炭坑夫というと「搾取」される負のイメージですが、実際は違います。
このように太平洋戦争の歴史観ふくめてイメージ先行のものは実に多い。
もっと自分で知るべきなのです。歴史を。

こういうの戦前の職人の世界ではありました。徒弟制とかでは自然にあった。
(私はデザイナーでしたが、カメラマンとか徒弟制ですからね)
現在でも中小企業の世界ではあるんじゃないですかね。
しかし、中小企業自体が成り立たなくなっている。すべてが企業化して
年俸制とかシステムが一人歩きをしてしまった。
結果、日本社会はおかしくなりました。

企業努力の名の下に国外に工場を作るけれど、見捨てられた労働者は
どうやって消費者になるのか? そうして、
国は空洞化して荒廃していくのです。
公務員だけいてもダメなのだ(涙)。

少し話が脱線したところで、

「民主主義」とか「言論の自由」を大義名分の錦の御旗、
「殿下」の宝刀にしているけど、
それほどあんまり価値はないと思います。私は

もっと日本人にあったものでないと。

だから仁侠的な疑似家族社会をベースにした民主主義が望ましい。

言論の自由も、ほどほどにしないと
拡大解釈ばっかりして、暴言や罵倒までも自由になってしまうってことです。





陰陽四十八手(番外)猫騙しウッチャリ