あかんたれブルース

継続はチカラかな

素直な謝罪から




「ありがとう」の記事に対して、現在カリフォルニア在住のやまさんから
アメリカに来てよかったこと!「Sorry!」と言うと変な顔をされます。
 なので自然に「Thank you!」って言える」というコメントをいただきました。

言葉には民族の歴史や文化が大きく影響しています。

米国人と中国人は日本人に比べて謝らないと言われています。

開拓民として新大陸に渡った米国人は自主独立の精神を必要としました。
彼らが容易に自分の非を認めない理由はここにあります。

生まれた土地では生きていけない中国人は中華鍋ひとつを背負って、
異国の土地を目指しました。
彼らが容易に自分の非を認めない解雇されてしまうという理由からです。

それと比較すれば日本は荒れ地ではなくオアシスの国と呼ばれました。
島国という環境から単一民族で暮らすことが許された環境が文化を育みます。
日本人は素直に謝罪することができる民族なのです。

グローバルスタンダード。
それは民族の歴史や文化、慣習や価値観を超えた世界基準として伝えられました。

それは、決して悪いことではありません。

けれども、わたしたちはそれをよく咀嚼しないままに、身につけようとしたかもしれない。

ディベートという議論の在り方は、勝ち負けで判断してしまうようになり、
いつしか相手を論破すること、否定することが、
自分自身の肯定の目的となり、本来の共通認識や理解しあえるにならない。

訴訟大国アメリカの影響だけとも言えないでしょうが、たとえば、
車での接触事故などの場合に、大袈裟なリアクションを演じるのもひとつの常識になっています。
誤ることは負けを意味すると信じられたいます。

本当のコミュニケーションとは相手と理解するための方策です。
決して、相手を言い負かすことではなく、それではなにも始まらない。
ビジネスの場で、いえそれ以外のすべてで、
いま最も求められているのが、このコミュニケーション能力だと言われている。

けれども、日本人のコミュニケーション能力は大きく低下してしまいました。

しあわせになる方策の最も重要なファクターとして、
このコミュニケーション能力を高めることは決して無駄なことではありません。

それを取り戻すためにまず、素直に謝れることを実践してみませんか。

それは決して「ありがとう」と混同して使うことではなく。




コミュニケーションの力(1)謝罪