あかんたれブルース

継続はチカラかな

勝負に勝って成功を逃す




わたしたちはコミュニケーションを伝えるということから
発信するに比重をおいてしまいます。

本来のコミュニケーションは伝えることと同等に
「聞くこと」「受け入れる」ことが重要です。

本当のコミュニケーション能力に長けている人は聞き上手であるといわれます。

これは相手が何を訴えているかをよく理解することで、
その要求に応えるための姿勢あり、ビジネスや交渉に効果を発揮するものです。

しかし、常に交渉の場はネゴシエーションであり、
相手の意見を聞き入れると不利な立場に陥るという不安に駆られてしまう。

もし、相手の主張を聞いて自分の意見を変える必要があれば、
そのことで利益があると認めるならばそうすべきであり、
そのうえで自分の意見に正当性や利益があるのであればそれを伝える。

これが正しい交渉であり、本来のコミュニケーションです。

声高に捲し立てる相手にそうしなければいけない理由があり、
その声に影響されてしまうのは自分の意見に自信がないからなのです。

これとは別に、わたしたちは相性とは別に、共通した苦手意識をもっています。
強い意見や高圧的な態度に出られると戸惑ってしまう。
それを拒めないひ弱さや優しさがあります。
また、相手の立ち入った言動にも大きく反応してしまう不安を抱えている。

仕事上の交渉は同等な立場よりも上下関係がある場合が多いものです。
また人間関係全般をみれば、組みやすい相手と言いやすい相手といったものがあり、
当然その逆もあります。

わたしたちは拒むことが苦手です。

そのために、勝ち負けにこだわり、聞くことよりも伝えることを重視して、
逆上したり、拒絶したり、ガードを作ってしまう。

議論や論争で勝った場合、遺恨を残す弊害多いものです。
また、拒絶は閉塞感をまねく呼び水となります。

コミュニケーション能力の高い人とは、相手の言い分もよく聞いた上で
双方が納得できる意見にまとめられる人です。

この能力こそが成功の必須ツールだといわれます。
仕事だけでなく、人間のしあわせを導く重要な能力。




コミュニケーションの力(2)リスニング