甘えることって難しい
わたしたちは「他人に迷惑をかけないように」と教えられてきました。
それは決して間違いじゃない。
けれども、わたしたちはそのためか「甘える」ことが苦手です。
それは小悪魔だけに許された特権。もしくは、
なに不自由なく恵まれた環境、優しい両親に育った人たち
だけのものと羨望してしまう。
我慢することが美徳と考えて生きてきました。
しかし、人間には「甘えたい」という欲求があります。
これを満たすことのできる者とは、その相手を認めている人です。
認めるとは相手の長所も短所もすべてということです。
つまり光と影で、もしくは左右の目で、相手を立体的に認識できている。
だから、相手に対して無理なことを要求しない。
甘えるこのが上手な人とは、相手を理解できている人ですね。
わたしたちがイメージした小悪魔や恵まれた良家の子女はそんな出来物ですか?
いえ、それは「塞翁が馬」での駿馬を連れ帰ったシーンか
徴兵を逃れたシーンをあなたが目撃しただけであって、
彼らがその後も甘え通せたかは追跡レポートをしなけばわからない。
甘えることが苦手な人は、相手を把握しきっていない。
そこに自分の理想と重ねて不安や恐れ、もしくはその後に不満や不平が募ります。
そこに否定を許されないという悲しさ切なさがある。
甘えられない人は不平を言いつつも、その人と別れられないものです。
それは常に、相手から求めようとして自分自身で楽むことができません。
つまり受身なのです。
その不満にはいろいろな理由付けをするもです。
本当に甘える欲求を満足させられる人は、対人関係で無理をしません。
相手の欠点が自分に耐えられなくなれば、
別れる。ことができる。
幸運について(3)甘え上手