あかんたれブルース

継続はチカラかな

別れの儀式の効用




わたしたちは「別れ」というものにナーバスです。

窮すれば「リセット」させてしまうのが現在の流行だといわれていますが、
それ以前に「繋がり」や「絆」や「縁」を大事にしたいと願っています。

なかには裏切られることを恐れて、
最初から距離をおいたり予防線を張りめぐらす人たちもいる。

甘え上手は「相手の欠点が自分に耐えられなくなれば、別れる。ことができる」
と書きました。

これは手軽なリセットとか利己的なものとは違うのです。

わたしたちが何かと接点や交流が生まれると自然に絆が生まれます。
それは細い糸ですが時間と思いでだんだん太くなっていく。

張り巡らされて太くなっていく絆はわたしたちそのものですが、
やがて重くのしかかってわたしたちの自由を奪います。
それを「しがらみ」という人もいる。

それは人だけではなく、物にも、思いにも結ばれているものです。
絆という表現は適していないかもしれませんね。

わたしたちが幸せになるための方策、習慣のひとつとして、
この絆を毎朝もしくは毎晩、あるいはある時期に切ってしまうのはとても効果的です。

えっ? 切ってしまうの?

はい。

切ります。もちろんイメージトレーニングの話ですよ。

そして、心配する必要はありません。
わたしたちが本当に必要とするものであれば絆は再び結ばれますから安心してください。

わたしたちは生きて往くうえで、どうしても色々なモノを背負っていきます。
それはそれで重要なことですが、
ときには重荷になってあなたを消耗させる場合もあります。

上手にそれを整理していければいいのですが、それが難しい。
だから最初にすべて切ってしまうのです。すべてです。
そして本当に必要なものをもう一度つなぎ合わせる作業をおこないます。

腐れ縁というものはある意味で「依存」でしかありません。
相手のことを、と言い訳にしながらどこかで依存している。
依存自体が悪いわけではないと前記しました。
この解釈は難しいですね。だからすべて切ってしまうのです。
選り好みせずに。

そしてもう一度確認してみる。あなたが大切にしたいものを。

多くの啓蒙家や宗教家や大人たちは、
「こだわるな」「受け入れろ」「ゆるせ」と囁きます。
それはわかるけれど、間違っていないとは思うけれど、
とても難しい。

だからいったんすべて切り離してみて、あなたにとって
こだわなければいけないもの、受け入れられるもの、ゆるせるものを
もう一度、つなぎ合わせる作業が大切なのです。

心のお引越みたいなものですね。
それが毎日なのか、毎週なのか、その時々なのかは
あなたの自由です。

そう、自由。
しがらみから抜け出す手立て、
そして本当の自由を得るための
これは大切な儀式なのかもしれませんね。

自由に、軽やかに、楽しく生きるための儀式です。

あなたにとって本当に大切なものを確認するための。




幸運について(4)甘え上手パート2 もしくは別れの儀式?かな

甘えることって難しい・・・