あかんたれブルース

継続はチカラかな

彼女はライバル

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犬が好きでした。

はじめて飼った犬は雌の雑種です。(この写真の犬)

3才ぐらいの頃でしょうか、
母親の弟つまりわたしにとっての叔父であるシゲル兄ちゃんが
友達の家からもらってきた犬です。

母犬のそばでお乳をもらっている子犬たちの記憶。
この記事を書いていて想い出しました。

そのなかの一匹をもらいうけてきた。

最初の夜。子犬が泣くのです。母親や兄弟を慕って。クンクンって。
犬を飼ったことのあるひとなら経験ありますよね。
あの泣き声は切ない。

わたしはそれがはじめての経験だったので、狼狽してしまった。
一緒に泣いてしまいました(笑)。

「コロ」という名前を付けました。

賢い犬でした。とっても
どうも人間の言葉がわかるようです。まちがいない

ただ、わたしが幼かったせいで、コロは時にライバルで兄妹でもあった。

わたしがお菓子をもっているとコロはひょいっと立ち上がって
わたしの手にもつお菓子をかすめ取ったものです。
そのときもよく泣いたと思います。まだ子供だったのです。
気の抜けない奴だった(汗)。

一度、祖父母と叔母と母親と一緒に山に薪をとりにいったことがありました。
リヤカーに乗せられて、わたしもコロと一緒にいったのです。
一仕事終えた母親たちが、薪をまとめるかなんかでその場から離れたとき。
「馬ちゃんちょっとここで待っててね」という言葉に生返事のわたしは、
気がつくと見知らぬ山奥にひとりぼっち。

迷子・・・? 捨てられた・・・?

いえ、ひとりじゃない。目の前にコロがいた。

わたしはこの世の無情にとっても悲しくなるのです。
そして、来る途中ですれ違ったパトカーを思いだして、コロを抱きしめながら
「警察のおじさ〜ん」と泣くのであっただよ(笑)。

あとで、母親たちに笑われてショックでした(恥)。

そういうわけでコロとわたしは仲良しだった。




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