あかんたれブルース

継続はチカラかな

大人の末裔たち

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中国の山東省。
対面の遼東半島と向かいあったサイの角のような半島を含む地域。

古代中国では太公望呂尚)を祖とする「斉」の国。
後に、田氏によって乗っ取られます。

この田氏に孟嘗君(田文)という逸材が戦国時代に誕生します。(呂氏→田氏)
孟嘗君は英雄なのですが、食客といって色々な人物を招いて
衣食住を与え歓迎していたことでも有名。

で、孟嘗君も没して、中華は秦に統一されて歴史は流れていくのですが、
この地域は無法者が多いといわれます。
その理由を昔、孟嘗君が多くの食客を招いたときに
泥棒やゴロツキなどが集まったせいなのだと、司馬遷は解説していました。

実際に孟嘗君は泥棒とニワトリの鳴きマネ名人の食客のおかげで
危機一髪の命拾いをしている。

一芸に秀でる。というのもまた人間の個性以上の重要な要素です。

中国では、人間を大人と小人に分けて考えるようです。

大人とは、リーダータイプの人で「徳」のある人。なかなか希少価値です。
対して、小人は能力に長けた人たちのことです。個々の処理能力ですかね。

日本の教育の大きな失敗は、リーダーを育てる教育を怠ったこと。
戦後復興や高度成長という流れで、企業戦士たる小人を量産することに集約された。
杉林を増やしたのと似ています。は、はっくしょん!

そして、その小人も平均化させてしまって、
一芸に秀でる者たちも少数派になってしまっているようです。
個性重視といわれながら、
実質は没個性であってステレオタイプの個性派ぞろいになっているのが現状。
その結果、みなそれぞれアイデンティティーを確認するのに苦慮している。

大人っていわれる人物とは、受け入れられる度量と愛の深いタイプです。
これといった秀でた能力なんてない。

漢の劉邦がそうであり、その末裔だという三国志劉備玄徳がよいモデル。

先日、「さんまのからくりテレビ」で「ウイッシュ」のDAIGOが
コリン星のミポリンとの掛け合いをやっていた。
その遣り取りで感心していたのですが、奇しくもつるの剛士
「取り敢えず一応は何でも相手の言葉をいったん受け入れるんだ」と感心していました。

そうだよ。そうなんだ。つるのは偉いなあ。と、膝を打つ。

ひと頃、おバカキャラとか流行りましたが、
小学生の女の子の間では不評なのだそうです。「あんなバカじゃダメ」だって。
たぶん、母親が言わせているんでしょうね。

いやあ、そんなことはない。DAIGOは深いよ。イケメンは別にしても(汗)。
また、それを見抜くつるの剛士も凄い。バカじゃないよね。

こういったおバカキャラが単なる比較の優越感や裏切らない癒しキャラとは別に、
「大人」の末裔なのだと思いました。


女性たちよ、漢を育てておくれ(涙)。