あかんたれブルース

継続はチカラかな

メロスの末裔たち

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『マルタの鷹』に登場するヒロイン・ブリジッドは非道いオンナです。

嘘つきだ。

その美貌と嘘が男達を翻弄させます。だけでなく犯罪者であり、
主人公の親友を殺害した真犯人でもあった。

ラストではそれを主人公に追求され、告白し懇願しますが、
無情にも警察に引き渡されてしまう。
「どれほど愛を唱えても」男は女の言葉を受け入れない。

前半部分で彼女がこういう生き方を選択せざる負えなかったという
生い立ちや不幸な環境を想像する読者や観客は胸を痛めるのだった・・・

  この作品は「登場人物は決して主人公に意図的な嘘をつかない」
  というルールで成り立つ本格派推理小説の読者に、
  本作は大きなカルチャーショックを与えた。(Wikipedia より)

それでも、たとえば『名探偵コナン』などで、たまに犯人の動機に同情する物語でも
犯罪者は逮捕され罪を償うルールは厳守されるわけだ。

男は嘘つき女に弱い? 美人だったらなおのこと・・・
か弱い女性が自分を守るために嘘をつく・・・

「おまえが次の嘘を言う前にその唇をふさいでしまおう。」

                    『カルマの馬』(チャーリー・馬太郎 ハヤカワミステリコメディー文庫)


石田えりという女優は複雑な家庭に生まれ施設で育ったそうです。
盗み癖があり、嘘をつく。そのことを細木数子に指摘されていた。
痛い女性です。見ててつらい。苦手だなあ。美人でも。


主人公は言う。

「おまえが出所して来るまで待っている」と

本当か? サム・スペード・・・

君はオンナ心のわからない人だっていわれないか? 僕はよく言われる(涙)。

それは君の生き様か?ダンディズムか?
友情を優先するという。そう彼女は君の親友を殺した。しかし、
君はその親友の妻とネンゴロだたじゃないか。


大人の世界はわからない。

愛、友情、裏切り。これがピカレスクの謳い文句。

そして、メロスは激怒した。





女性たちよ、漢を育てておくれ(涙)。其の三
もしくは『マルタの鷹』(2)または「走れメロス」(太宰治