あかんたれブルース

継続はチカラかな

なまぐさ坊主というけれど

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良寛さんて知ってますか?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%89%AF%E5%AF%9B

なんとなく名前は知っていても・・・
なんか子供たちと手を繋いで遊んでいる好々爺坊主が目に浮かぶ・・・
ですかね。

子供の好きな坊さんでした。
「子供の純真な心こそが誠の仏の心」と考えておられた。

禅宗の偉い坊さんだそうです。
書も達筆で、釣り具メーカーのリョウビが活字の新書体で
女性筆文字書体の「小町」(小野小町は平安前期の女流歌人六歌仙三十六歌仙の1人。)対して、
男性筆文字書体に「良寛」をあわせて発表したくらいですから、
日本の代表的な書家であったことが証明されます。

もの凄く、純粋な方だったようです。でも今風にいえば「天然」なのかな(涙)。

人が、お金を拾って嬉しいという。
良寛さんはそれがピントこないので、実際に自分の財布を落として拾ってみます。
何回それを繰り返してもちっとも嬉しくない。
で、それを繰り返しいるうちに本当に無くしてしまいました!
良寛さんは慌てたそうです。
そして、なんだあこんな所にあったのか。とようやく見つけた。

嬉しかった。

なるほど、そういうことなのね。と、良寛さんは納得する。

こんな逸話がたくさん残されている愛すべき良寛さん。
ちっとも偉ぶらない。

お酒も好きだったそうで、彼を慕うものたちとよく飲んだそうです。
フランクな方なんですね。

そんな良寛さんの恋のお話。

なんと弟子で若く美しい貞心尼(年齢30歳)に恋をしてしまった良寛さんは
そのとき70歳。

最初は歌の交換から、まあ文通みたいなものです。
そして語り合い、逢瀬を重ねるごとに身を焦がす良寛和尚。

「会いたい」

「はやく来ておくれ」

良寛さんは素直です。

けれども、なんたって高齢ですからね。
そのうち倒れて危篤状態になってしまいます。
その知らせを聞いた小股の切れ上がった貞心尼が駆けつける。

「ああ、やっと来てくれたんだね。もう思い残すことはないよ。」

それから一週間後に貞心尼の看病を受けて良寛さんは死出の旅路。

そのときに貞心尼は悲しみを歌にします。
「生き死にの境離れて住む身にも避らぬ別れのあるぞ悲しき」

まだ息のある良寛さんは
これは自分の作ではないけれど、いまのわたしの気持ちですと返信の歌を詠みました。

「裏を見せ表を見せて散る紅葉」

わたしは自分の裏も表もなにひとつ隠さず、すべてあなたに見せて
いまこうして命を終えようとしているのですよ。


なんて、素敵。良寛って最高!

倫ちゃんが、「おばあちゃんになっても恋をしていたい」とコメントしていた。
そうだね、そんな人生であれば最高に素敵だ。
しあわせだよね。

現実的に包み隠さずに社会のなかで生きていくのは難しいことだと思う。
それは良寛さんでさえも同じだったんでしょう。
それでも良寛さんは恋をしました。

男女の秘め事とは、
性行為だけをいうのではなく
相手に包み隠さずにふれあえることなのかな。と


だから
心を置いていかないで




愛を訪ねて三千里(15)
男と女の渡るに渡れない大井川でクロール中!