あかんたれブルース

継続はチカラかな

『坂の上の雲』第二回「青雲」は臭った



ドラマ『坂の上の雲』第二回は「青雲」じゃった。

好古は陸軍大学に入学して後にフランス留学へ。
真之は海軍兵学校へ・・・展開が速いぞなもし(汗)
来週の予告編ではなんか日清戦争の兆し・・・・

好古は新設陸軍大学一期生。
ドラマでは、長岡外史、井口省吾、藤井茂太が出てましたね。
「日本の「騎兵の父」の成績」を参照してください。
http://blogs.yahoo.co.jp/djkxq447/48938111.html

で、卒業生はたったの10人。
ドラマではかなりの受講生でしたね。
もっとも、校長の児玉源太郎もいたから生徒だけではなく
教官や学校関係者も入っていたんでしょう。(教官の小川又次なんかも)

落第生や退学者もいた・・・

根津一。

高圧的なメッケルのドイツ式ドイツ陸軍至上主義に反発した者もいた。
そして反発して退学になったのが根津一です。

メッケルの抗議に一々異論を立て、授業時間のすべてを抗議でついやした。
逆鱗にふれ、退学させられた。

根津一は甲府山梨の人で西南戦争の際、下士官養成のための陸軍教導団に入る。
陸軍教導団ですから、校長の児玉とさほどかわらない軍歴かもしれない。
まあもっとも児玉源太郎校長はそれ以前に戊辰戦争を準士官で従軍してる。
明治3年に軍曹で陸軍入りだから年期が違います。

根津は陸軍士官学校では陸士旧4期の砲兵科です。
秋山好古は旧3期。

この旧5期生に根津一の盟友となる荒尾精がいた。

荒尾精。ご記憶にありませんか?
あれ?以前記事にしたはずでいたがみあたらない(汗)。
そう、杉山茂丸大親友、貧乏恵比寿の荒尾の精ちゃんです。

東亜同文書院の前身となった日清貿易研究所の創始者です。

根津一はこの学校の初代校長になります。(三代目も)

荒尾精は資金調達とか情報収集で忙しかった。
当時、日本随一の中国通です。
日清戦争は川上操六と陸奥宗光が企画して実行牽引したといわれますが、
実はそれに火をつけたのが荒尾精です。

荒尾にはスポンサーがいまして、それが叔父さん(?)という岸田吟香
ヘボン式ヘボン先生から伝授された目薬販売で成功していたんだ。
しかし、資金繰りが・・・続かなくなった!
そのとき、北九州の海軍予備炭坑売買で儲けた金を杉山がポーンとね。
渡したわけです。これが日清貿易研究所を助け、東亜同文書院となる。

東亜同文書院・・・スパイ学校と考えていいです。
日清戦争のときにはたくさんの殉職者を出した。
清国の非道い拷問であって死んだ名のなき英雄たち。合掌。
阿片王の里見甫もここの卒業生です。

なんか、話が飛んでしまいましたが。
諜報という観点から、陸軍大学を退学になった根津一が東亜同文書院
それを創設したのが荒尾精で軍籍を離れても川上操六の命を受けていた。
川上の後継者は児玉源太郎陸軍大学校長。
日露戦争時に児玉は青木宣純や明石元二郎に密命を発した。

秋山好古の同郷で陸軍大学同期の仙波太郎も諜報活動です。
好古自身も諜報リポートを提出している。

諜報・・・陰謀・・・臭わないか、いやわたしじゃない(汗)。

ビリで卒業した長岡外史が臭う。

「青雲」・・・お線香の匂いじゃないぞなもし


長くなったってしまったので、続きはまた明日(笑)

おやすみ〜い



ドラマ「坂の上」血風録(6)