あかんたれブルース

継続はチカラかな

血行不良の行く末

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手元に『日本のロイヤルファミリー』という本があります。

天皇家を取り巻く旧支配階層。天皇家の親戚と外戚・・・
それ以外に旧皇族、宮家、内親王旧皇族、歴代宰相たちの系譜など

血縁をたどるとすべての道はローマに続く
相関図は毛細血管のようです。

だいたい、金が出来ると名誉とか血筋に箔をつけたいのが人の常。
また、姻戚関係を持つことでの安全保障も
「戦国の世のならいよ」なんて台詞はよく聞きます。

閨閥なんてものもありますよね。娘婿。
なかには養女にして嫁がせるなんていうのもある。

血縁はひとつの共同体です。

貴賎も関係ない。

『八墓村』のモデルとされた津山(30人殺し)事件
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B4%A5%E5%B1%B1%E4%BA%8B%E4%BB%B6
って知ってますか。
これは「夜這い」が原因だとされますが、
犯人(加害者)と被害者と生存者のみんな血が繋がっているところが
微妙な大問題だったようです。

日本の村社会は排他的なところがあります。
かといって、それに固執し過ぎると「血が固まる」・・・

インブリード

競馬では奇跡の血として交配させますが
リスクも高い。
わたしのブレーンにペット業界の人間がいますが
恐い話を聞かされます(汗)。

無論、遺伝子学を知らない昔の人でもそのリスクは知っていたはず。
それなのに、なぜ固執したんでしょうかね。
わたしの親世代では身近にあったようです。

ひとつは戦前までの長子相続があったんでしょう。


民族や家系の貴賎を誰が何を根拠にして押すのか?
アイルランド人はアイルランド人をどちらが先に入植したかで差別し、
迫害されるユダヤ人をユダヤ人同士が差別する。

1960年頃、ヨルダン領だったケムシには
250人ほどのサマリア人が存在していました。
ユダヤ人からもキリストからさえも蔑まされて
閉鎖的社会を余儀なくなくされ
インブリードによる障害者が深く浸透して・・・
一人減り二人減り
やがて亡ぶ。
あれから50年。すでにサマリア人はケムシから消えた。

バカ壁で養老さんは日本にはもう共同体はなくなったと指摘していました。
同じ日本人をつかまえて
やれ朝鮮系だの部落だのと自分のことを棚に上げて論じる方々もいるけれど、
目糞鼻糞、人類みな兄弟。
ねずみ算の逆算で自分の祖先をたどってみていってください。
そういった論法が無意味という以上に有害で自爆につながることを
良識ある者であれば気づくはずです。




分類は「若宮」
明治男前烈伝(10)堀川辰吉郎(12)掘削技術低下と手抜き工事