あかんたれブルース

継続はチカラかな

自家中毒かそれとも



サンカの話を持ち出してしまいました。
解説すると大変なので、(↓)を御参照ください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%AB_(%E6%B0%91%E4%BF%97%E5%AD%A6)

要約すれば、
[古代難民説]
ヤマト王権により山間部に追いやられた異民族
[中世難民説]
動乱の続いた室町時代南北朝、戦国時代)の遊芸民、職能集団を源とする
[近世難民説]
江戸時代末期の飢饉から明治維新の混乱までの間に山間部に避難した人びと

があって、また風説や誤解もあるそうです。御注意を

昔、20年ぐらい前でしょうかレンタルビデオ屋が普及しだした頃、
萩原健一主演で『瀬降り物語』という映画がありました。
これがサンカをテーマにした作品。残念ながらわたしは観ていない。
予告編だけ。ショーケンが山中の滝に近くで野生っぽくバックで性交していたのが
印象的だった。それでビデオ屋のそれを手にはしたのだけれど、
借りるところまでいかなかった(汗)。
(↓)この解説紹介が解りやすいかも
http://wwwd.pikara.ne.jp/magarinin/1985j/04.htm


広島を中心とした西日本にしか存在しないという説もあります。
『瀬降り物語』の監督は中島貞夫なんですね。
この監督は東映の人。やくざ映画実録路線の人ですが、
軽いタッチでエース深作欽二には落ちる併映作品の人です。
ただ、東映実録路線はアクション映画というだけでなく
在日朝鮮人被差別部落という背景がある。表だたせるか含ませるかは別に。

抗争ものが主流ですが、その亜流に「脱獄モノ」があります。
『暴動島根刑務所』と『脱獄広島殺人犯』というのはあって主演は松方弘樹
監督は中島貞夫のコンビでした。たしか『脱獄広島殺人犯』だったと思いますが
主人公松方が脱獄逃走して匿われ所が山中の民間人とは違う人種(室田日出男)だったのが印象的でした。
あれがサンカをイメージしていたんだろうとずっと頭にこびりついていた。

この映画のプロデュースは『仁義なき戦い』の主人公のモデルで
実在の広島抗争の主役だった美能幸三氏です。
彼は服役中に老齢の脱獄囚と知り合い、出所後に『仁義なき戦い』で
知り合った東映スタッフにこの脱獄囚にエピソードを紹介する。
つまり、『脱獄広島殺人犯』も実話、実録がベースだったんですね。

そういった経緯もあって中島貞夫は10年後に『瀬降り物語』を撮った、のだろう。

サンカの存在はもっともっと古いとわたしは考えます。
説としては[古代難民説]に傾くかな。
[近世難民説]でいえば、以前「甲州財閥」の企画制作中に
甲州という場所は流民のふきだまりであることを知りました。
士農工商から脱落するものは少なくなかったのです。
甲州はそういった受け皿だった。
だから、[近世難民説]をイコール「サンカ」の起源には納得できない。
無宿人渡世人は関東八州どこにでもいたわけですからね。

で、落合莞爾氏の説は
それとユダヤ人が結ばれる(汗)。

出口王仁三郎(上田鬼三郎)はこのサンカ出身で丹波綾部はその聖地である。
>穴太村上田氏は古代朝鮮半島加羅の安羅から渡来した石工衆である。
>上田氏の本姓は海部(あまべ)で、丹後の龍神社の神主から出た旧家である。
>海部・上田家は古代に渡来したイスラエルの子孫で、アヤタチといわれた
 特殊の家系である、と。

でましたね。ユダヤ人。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E3%83%A6%E5%90%8C%E7%A5%96%E8%AB%96




分類は「若宮」
明治男前烈伝(10)堀川辰吉郎(13)近現代史のなぞなぞ(8)
これで真田幸村の真田氏が海部氏だったら面白かったのですが
残念ながら真田は海野氏でした。