あかんたれブルース

継続はチカラかな

タイガー・ウッズの「性依存症」から



本日は予定をすこし変更して、りんちゃんの「スケベ万歳」と
媛の「つまり好色は悪ではない」について考察します。

不倫騒動でお騒がせのタイガー・ウッズですが
「性依存症」と診断されているようですね。
わたしはこういった分析医の診断に対して、なんというか・・・
「だからどうした?」という素朴な疑問を持つものです。

英雄色を好む。なんて申しますが
タイガーにしてみれば常に常勝を求められるプレッシャーの解放からか
体内の新陳代謝は常人のそれとは異なるメカニズムなのではないかなと、
思ったりする。しない?

徳川幕府の歴代将軍、つまり家光以降の生まれたときから将軍で
たくさんの側室をあてがわれ子孫繁栄を大義名分に生涯種馬の境遇とは
話は別ですよ。別。

たとえば、秀吉なんかがそうですね。
一説では腎虚(セックスのし過ぎ)が死因ともだったとか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%85%8E%E8%99%9A
ただ、秀吉は男色には一切興味を示さなかったようです。

日本の男色は、幕末まで非常に盛んで特に鹿児島県は顕著だったようです。
ニセとか稚児とか
これは関ヶ原の敗北以来、常に臨戦態勢で軍事国家であるうえで
男子が女子に興味をもてば家庭中心になって兵が弱くなる。というところから
ノーマルセックスと夫婦の家庭生活が男をダメにするという思想から
なのだそうです。

暴力団員のホモ関係も刑務所という場をかりてとても盛んだったものです。
これが鉄砲玉(ヒットマン)の精神的な契約ともなり
有力な有能な組長は何人の愛人ヒットマンを有しているかが問われるとか。

非常に戦闘的な関係なのですね。

そう考えると異性間の性的関係は平和的だと考えられる。

私たちが歴史考察するうえでこの性の倫理観というものを
正しくその時代時代とその人物の環境境遇に照らし合わさない
思わぬ誤解が生じるものです。
幸徳秋水の師匠・中江兆民だって金玉の皮を広げてそこに酒を満たして
芸者にそれを飲み干すことを求めた変態万歳豪傑なのだ。

日本人の性倫理が大きく変わったのは明治の一夫一婦制と戸籍制度からです。
これは不平等条約改正のために欧米に日本の健全性をアピールするためと
税収の確保と徴兵制の問題が絡んでいます。
それ以前は、「夜這い」というフリーセックスが生活習慣にあって
誰のタネとか、そういうことには頓着しなかった。
平民の話ですが、まあ日本人が母系社会だったということです。

維新後、日本人は士農工商身分制度の改正で華族以外はすべて平民に
なりますが、ある種、士族的意識が国民に浸透したようです。
都市型への移行もあるのでしょう。
これは戦後の日本国民の中流意識と同じです。
血胤にこだわる。また医学の進歩からそういうことが可能になった。
そして財産が長子相続から均等に配分されるようになったこともあるでしょう。

そして、日本人は嫉妬の強い民族なので
他人の色事と自分のそれとを比較して妬みます。自分ばっかり!
それを明治の新聞は書き立てて部数を増やした。
いまでもタイガーの色事事情が注目されるのはそんなところが原因ですかね。
それは東西を問わない。
政治家もスポーツ選手も品行方正で良き家庭人でなければいけない。
しかし、だ。
妾や愛人がたくさんいるからといって、イコール悪い家庭人、悪い人間。
という論理はおかしいのではないか?

伊藤博文は女狂いだったけれど、妻梅子を愛したし、金には汚くなかったし、
立派な政治家でしたよ。なんで彼を批判するのか?

サッポロビール(恵比寿ビール)の創業者の馬越恭平は千人斬り、
いや千三百人斬りといわれた大性豪ですが、
この人は信義に篤い立派な人です。わたしが保証します。
というのは、明治の軍事探偵だった石光真清の実兄がこのビール会社の
建て直しに力を注いで二年後に死去します。
この二年の努力を馬越恭平は感謝して、この家族を一生面倒みる。
なかなかできないことです。
因みに馬越恭平と杉山茂丸は義兄弟だそうです(笑)。

馬越は親分の井上馨とか益田孝にイジメ(?)られるのですが
なんというか苦労人のでいでしょうかねえ、人生の機微を察せられる人。
わたしは好きだな、この人物。

トップランナーは孤独で、プレッシャーも大きい。
そういうなかで、女性から与えられるエネルギーというのが
癒しだったり、栄養みたいなものだったりして
それを体が自然に求めるのかもしれません。個人差はあるとして。

また、最近では不倫不倫と盛況で、はたまたそれを騒ぎ立てるけれども、
イジメや虐待とか暴力的な事件が増えるなかで
不倫だろうがエロエロだろうがいいじゃないか。と思う。

要は、ずぼらでデタラメな飯野吉三郎の家庭は
正妻と二号とまた妾の子もわけへだてなく楽しい共同生活をおくっていた。
ことです。そういう甲斐性が彼にあったわけです。
甲斐性は経済力だけでない。
それは伊藤博文松方正義三木武吉も同じ。秀吉も同じ。

タイガーにはお金はある。が甲斐性があるのかどうかは
わたしにはわからない。
けれども、それをとやかくいう筋合いもありません。
まあ、タイガー。次のツアーでも頑張ってくれ。
トップランナーは大変なのだ。

ということで、世界平和と幼児虐待、職場のイジメ、DV撲滅のためにも
一夫一婦制の廃止を求めます。あれ?

とにかく、形式にこだわってギスギスするのはやめよう。
ってとこかな。
そんなに強くなって何処と誰と戦うのか?


スケベ万歳
好色は悪ではない



分類は「若宮」
明治男前烈伝(10)堀川辰吉郎(13)近現代史のなぞなぞ(18)
堀川辰吉郎もたくさんの嫁さんと子供がいましたね。