あかんたれブルース

継続はチカラかな

日本人の曖昧な特性ともののけ

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さて、日本人とは怨念とか祟りとか呪いを異常に恐がる民族。として
それが故に遷都も何度も行われた。
それを鎮めるために神社はあったと考えるし、
その逆に神道には呪詛の奥義もあったことでしょう。
日本の呪いの元祖発祥地は貴船神社だそうです。

で、朝廷に反抗的な「まつろわぬ民」たちを異形のものとして
人間以外の狐とか(天)狗とか鬼とか鶴とか鰐とか・・・
神話、民話、怪談・・・
九尾の狐、鶴の恩返し、雪女・・・
妖怪というのもそんな感じかもしれません。

平安、鎌倉、室町時代に妖怪百鬼が京の町に蔓延ります。
朽ち果て見捨てられた寺院に夜ごと集って宴をひらく
人ではない者たち

百鬼夜行絵巻
http://www.kadokawagakugei.com/topics/special/hyakki/

演舞するものたちはみな器物の妖精のようでもある。
鋏、唐櫃、扇子、兜、草鞋、琵琶、琴、袋、などなど職能の神々にもみえませんか?

その時代の政権を受けいれない者達を「人」と認めなかったいいます。
そういったものたちを差別しつつも脅威を感じていた。
彼らは異形の者であり、異能の者たちでもあり、
異なった文化や技術を有していた。と考えてみる。
それはキリスト教徒・教会がユダヤ人を迫害差別するために
金貸し保険屋(行商・商売)つまりは金融業しか与えなかったように
周に亡ぼされた殷(商)の民が商人になったように。

かといってくっきりと区分けがあったわけではなく
とても曖昧でいい加減なものです。
やがて職工たちは同化していきます鍛冶屋とか大工とかに・・・。

河原乞食などの芸人たち

それでも武家社会になると人でない階級として「非人」として

人間界とその外の世界はそんな感じだったのかもしれない。想像ですよ。

人でない者たち

日本人はそれを怖れはするけれど
根絶やしにはできない。恨みや怨念を恐れるのです。
そこに棲み分けがあり
少しずつ同化していく。

それでも葛城とか綾部とか四国とか山陰とか日向とかには
そういった一族が細々とそれなりに棲息していた。とか

ようやく明治なって文明開化という名の下に近代化を急いだ。
富国強兵から戸籍制度の施行で
その棲み分けも許されなくなった。

明治? つい最近のことじゃないか(汗)




分類は「若宮」
明治男前烈伝(10)堀川辰吉郎(13)近現代史のなぞなぞ(22)
鰐は『古事記』の山彦の奥さんが鰐だった点から
因みにわたしの妻は鬼です。桑原桑原