あかんたれブルース

継続はチカラかな

消えた年金のずっと前に消えたモーゼル銃

イメージ 1



お金の話ですが、ちょっと横道にそれますが・・・

日露戦争において満州義軍なら特殊私兵軍隊が編成されて
ロシア軍の攪乱に活躍していました。
国際法の関係であまり表にはできない。これもまた大諜報です。

ことのはじまりは満州太郎こと鶴岡栄太郎という大陸浪人
頼まれもしないのに満州各地を視察調査して
参謀本部次長(当時)の児玉源太郎に提案したのが発端でした。

正式には「遼東特別任務隊編成案」ですが、即決された。

内容は満州各地の馬賊を指揮してロシア軍を翻弄しちゃおうという
イデアです。

この指揮官が予備役軍人の花田仲之助という少佐。
父親が生前に他人名義の証文に判を押したことから実家が借金まみれの貧窮。
故郷鹿児島に帰って地下足袋を履いた。
青雲を夢見た青年が三年の風雪で完済するなかで己の迷いを恥じます。
そして禅宗の寺に入る。日清戦争が勃発すると再び軍に戻り、従軍する。
戦後、参謀部附きとなって軍事探偵となります。
西本願寺清水松月という坊主になりすまし、いやまったくそのものになって
ウラジオストックで布教活動をする。下手くそな説法とお経が有名だった。

ここで同じ軍事探偵の石光真清と邂逅しますが、まったく身分を明かさない。
それっくらい坊主になりきっていました。
結果、川上操六の後任田村怡与造とぶつかりまして(汗)。

色々あったのですが、満州義軍も指揮官をこの花田仲之助が執ります。
その参謀には満州太郎こと鶴岡栄太郎。
それと、
玄洋社から壮士14名が通訳士として参加する。通訳といっても喋れない通訳(笑)。

前説が長くなりました。本題はここから

この満州義軍に支給されたの武器。つまり小銃、ライフルですね。
これが上のスナイドル銃だ!
わたしは銃器にはさほど造詣は深くないのでhitoさんに協力を願った。
で、さほどの知識でもないわたしでもスナイドル銃と聞いて「?」だった。

旧式といったって・・・
これだと西部開拓史とか南北戦争とか戊辰戦争の代物じゃないか。
OK牧場だってジョン・ウエインだってウインチェスターだぞ。

日清戦争で鹵獲したモーゼル銃があっただろう。陸軍の倉庫に・・・
と市ヶ谷の倉庫に確認に行きました。一昨日。
実はわたし陸軍食いしん坊附き馬太郎味醂少将という肩書きをもっとる。内証ね。

ない! 数万丁の小銃がない・・・

管理官がいうには大倉組が運んでいったという。はて?

どうしたんだろう?

せっかく、健気な満州義軍にちょっと古いけれど
スナイドル銃よりまだましなモーゼル銃を送ろうと思ったのに・・・
クール宅急便で、もちろん着払い。本願寺赤池炭坑のツケね。

まっ、hitoさんの話だと
>銃自体は廃棄寸前のストック品でも良いのですが、
>弾薬は新しい物が入手でき無ければ戦力には成りませんよね。

ということなのでパチンコ屋に寄って調達するか。
なあに朝鮮戦争のときはこれが重宝したもんだ。
当たればデカイ確立変動。目標ドル箱20箱で頑張ります。

謎解きはまた明日。アディヨス



分類は「若宮」
明治男前烈伝(10)堀川辰吉郎(14)堀川の金(5)