あかんたれブルース

継続はチカラかな

犯人は君だ

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陸軍の倉庫にあったモーゼル銃は
(ドラマ『坂の上の雲』の旅順攻略で清国兵が「戦わず」「武器も置いて」
 逃げた、とあったあのときのモーゼル小銃などです)

結局、フィリピンの独立運動支援のために船に積み込まれ長崎を出航しました。
玄洋社宮崎滔天らが奔走していのです。
参謀本部次長がそれに協力して中古品を提供することになった。

それを大倉喜八郎が下取りして、ドイツ人に売った。

ここに犬養毅から推薦された中村弥六という男が仲介して
三井から布引丸という中古船を購入し、積み込んで長崎に運んだ。
資金は玄洋社の平岡浩太郎の炭坑から捻出されました。
船には日本の活動家も乗り込んでフィリピンに向かった。

このモーゼル銃は孫文の革命活動にも渡されるはずだった。
当時、孫文の傍で働いていた堀川も首を長くして待っていた。


途中で台風にあって沈没。海の藻屑になっちゃった(涙)。

大失敗です(怒)。

失敗は失敗なんだけれど、
中村弥六が大倉の筆跡を真似たニセの領収書が出てきた。
金額も改ざんされている。
なんと総予算二十三万円のうちの約七割の十六万円をピンハネしている!

まあ、それはいいとして
日露戦争満州義軍が渡されたのはスナイドル銃です。
これは、戊辰戦争で使われたような三世代前の代物。(hutoさんこの表現でいい?)

この頃でさえも清国から鹵獲したモーゼル銃は「旧式」と表現されている。
けれども、充分使えた。なんたって李鴻章が清国兵の近代化計画で装備した
ドイツ製の小銃です。(上の画像)
それがないの。というのは上記の理由ですが・・・

満州義軍の総勢は最も多いときでも1200人。これ以上増やせなかった。
払う給料の問題です。参加馬賊には給料を払っていました。
だから1200人以上は雇用できなかった。わけだ。

1200丁の小銃が用意できなかった。

満州義軍は国際法に違反するので表立って支援するわけにはいかない。
(管轄は参謀本部です。)
というのもあるでしょうが(これは明石工作と同じ)
それでも明石には100万円渡したわけです。

いかに、日本軍、というか参謀本部にお金がなかったか
御理解いただけるかと思います。

参謀本部はこの100万円がギリギリだったのです。
それも、本来の参謀本部の正式な機密費としては破格だったはず。
明石工作以外にも青木宣純の特務班などにも使っている。
どれもこれも表にできない活動です。
(師団や軍団を新設するのはわけが違う。)
で、この諜報資金も参謀本部次長時代の児玉源太郎が台湾経営から
捻出していたものではないかと、わたしは考える。
山県有朋にそんな甲斐性はない。からだ。

けれども、児玉は南山の戦いのあとに、満州軍総司令部を率いて
戦地に赴いた。融通がきかないわけだ。長岡外史も困ってしまう。
旅順では砲弾を送れ送れの矢の催促。世の中すべて金金金・・・
戦争はお金がかかる。

そんなときに、レーニンに資金を渡せるのか?
200万円。
上記の布引丸事件では玄洋社の炭坑資金が出ていますが、
玄洋社満州義軍を支援している。そんな余裕はない。
だったらスナイドル銃支給なんてことは考えられない。
児玉の台湾銀行も同じ。

となれば、
レーニンの資金は西本願寺大谷銀行ってことになるのではないか。

まだるっこい記事になりましたが、
これがわたしの推理です。

レーニンに資金提供はあった。(これは前々回の結論)
それを前提にして、その提供者は
大谷光瑞、君だ!

「よくわかりましたね、はははは」

主役より目立つなよ、主役より



分類は「若宮」
明治男前烈伝(10)堀川辰吉郎(14)堀川の金(6)