あかんたれブルース

継続はチカラかな

♪あなたな〜らどうする?



たとえば、タイムマシーンかブラックホールボックスで
時代をゴッチャゴチャにしてみたとして
北清事変のあとの国会質問の場面

日本の賠償請求額に対して
野党、たとえば共産党とかやりそうですが・・・
日本の海外派兵に対して反対していたが、一転して
賠償額の少なさ、それと日本の弱腰外交を糾弾する。

桂首相は吊し上げらわけだ。

社民党の福島さんもやりそう
自民党の大島さんも、やるな、きっと。

「派兵費用は国民の血税から捻出されている!」という正論で。

そして、日露戦争回避と軍備縮小、重税の是正を訴える。
これもまあ正論といえば正論だけれども
ロシアは満州に居座って既成事実を構築している。
既成事実のなかには虐殺行為も含まれる。

朝鮮の拉致問題だって認めなかったんだから
そんなことは信じないし、関係ないと考えるかもしれない。

日英同盟にだって反対するさ、社民党だったら。
「そんなのは英国の手先になるだけっで、極東の番犬になって
 ロシアとの緊張を拡大し戦争を必然にするだけの危険行為」だと。

そりゃ、正論だけどさ。

だったら、なぜ廈門事件で派兵をとりやめた?となる。
「そんなのは英国(米国)を刺激して
 国際社会で孤立する。対ロシア戦争で不利になる」だと。正論だ。

正論と正論が絡み合って二進も三進もいかない。

だから、伊藤博文が最後まで日露協商の可能性を探り、一分の期待を夢見て
日英同盟交渉中に単身ロシアに向かうことだって、理解はできる。
恐露症というよりも、リベラルな現実主義者、平和主義者。
それが伊藤博文の姿だ。たとえエロ爺でも

児玉と杉山が廈門事件の挫折から日露戦争実行委員会の秘密結社を作ったとき
その内閣の首班は伊藤博文であること、と記したのは
そういった伊藤の政治家としての能力資質を高く買ってのもので、
もし、山県が邪魔するようなことがあったら
かまわず、山県を引きずりおろす。とも付け加えたあったわけですね。

日清戦争で三国干渉を受けて日本人は怒った!
福島瑞穂も怒っただろう。きっと
日清戦争は国民の血税で戦われた!って


けれども、杉山は遼東半島を譲渡してはいけないと、
講和条約談判中の伊藤全権を訪ねて力説している。
「あそこは治安が悪くて民政ではダメ。しかし軍政だと
 民政の3.5倍の費用がかかるし、問題が起きれば列強に非難され
 とても割りがあわないからやめとこうよ(汗)」

台湾経営で児玉は新渡戸稲造の製糖事業を採用しました。
そのとき、新渡戸は、これには軍の協力が必須と条件を出した。
それも児玉は受け容れた。それで事業は成功し、(台湾の)民福は計れた。
結構、インフラ整備しているんですよ。
「日本の植民地政策は、欧米のそれとは一線を画す」これが児玉の考えです。

また、杉山の盟友荒尾精(日清戦争推進者)は泣いて訴えた。
「清国から賠償金、領土をとってはいけない」と
荒尾は叫ぶ
「アジアの中国の保全

訳知りの事情通は言うよ。
荒尾なんて、川上のイヌじゃないか。彼奴は軍事探偵大陸浪人だ。
杉山は陰謀家政財界のフィクサー

日清戦争は川上操六が、日露戦争児玉源太郎が、実行させた。

戦争はよくない。それは正しい。
その観点でこの二人をS級の戦犯に仕立てることだってできる。
日教組ならそうするだろう。巣鴨とげぬき地蔵に縛り付けてお仕置きよ!

後講釈でなくても、リアルタイムでも
色々なことを主張したりできるけれど、
じゃあ、あの時あの場面でどうしたらよかったのだろう?

19世紀後半から20世紀までの国際環境は苛烈だ。

そして、それはいまだって
変わらない。




分類は「若宮」
明治男前烈伝(10)堀川辰吉郎(14)上原勇作疑惑(3)
♪あなたな〜らどうする?
 泣くのわめくの死んじゃうの〜あなたなら〜あ〜なあ、たな〜ら〜