俺のヒーロー
上原勇作疑惑として、ナニデスが
女性疑惑からスパイ疑惑へ展開するはずだったけれど
昨日あれっくさんから
伊藤博文と尾藤イサオの連想by大河ドラマ『花神』(1977年)
を告白され、琴線にふれ肩を震わせ貧乏揺すり(涙)。
そうなんだ! 司馬遼太郎原作のこのドラマ、といっても『花神』だけじゃなく
司馬さんの幕末モノ『世に棲む日日』とか『峠』などを集めて脚本化された。
嗚呼、その頃 馬太郎高校三年生。
♪ 赤い夕陽が 校舎を染えてへ 楡の木陰で頬染之助染太郎
このドラマにハマッた。
わたしの伊藤博文、井上馨、贔屓は此処からだ。
そう、あれっくさんがいうように伊藤は尾藤イサオが演じた。
歌手として一世を風靡したようですが浮き沈みの激しい芸能界。
当時は役者に転向し、
東映実録路線でカッコ悪いチンピラを好演していました。
『新仁義なき戦い・組長最後の日』が最高。
(この最強の「カッコ悪」桜木健一も好演しています)
で、『花神』の伊藤を演じた尾藤イサオが良い(涙)。
英国公使館焼き討ちでは、わたしも学校に火を着けたくなった。おいおい
青春群像劇なのだ。(火をつけるのか?)
なかでも英国密航で井上門多との甲板で扱き使われ死にそうな珍道中。
最高。とってもカッコ悪いけど、とっても感動した。
30年以上経つけどまだ感動してる。思い出したら目頭が熱くなって、泣いてしまう。
その井上門多、薫ちゃん♪おそくなあってごめんね。は、
東野英心が演じた。初代水戸黄門の東野英治郎の息子。
決して男前じゃないけれど、ごっつくて味のある俳優でした。
この『花神』でわたしはイチコロ
狂って凶器の石橋蓮司(恐)にナマスに斬られたとき、一週間看病し続けた。
主人公の大村益次郎のキャラが面白みに欠けるキャラだったので
特にこの二人と高橋英樹の河井継之助が引き立った。
山県有朋を若き西田敏行が好演。その前後に『坊ちゃん』のヤマアラシで知ったかな?
篠田三郎の吉田松陰・・・
以前も話したけれど、わたしの松陰像はこれだったので
『龍馬伝』でようやく払拭されました。封印、呪いが解けた。
さて、超難しい役を豆腐好きな大村益次郎を演じたのが中村梅之助。
といってもピンとこない?
梅雀の父ちゃん。数年前NHKの朝のテレビ小説にも出てたみたい。
わたしらの年代で、というか自分だけもしれいけれど
中村梅之助はヒーロでした。
なんたって、遠山の金さん。ですからね。
そうなんだ昭和34年代生まれにとって遠山の金さんは
松方弘樹でも杉良太郎でもない。
ましてやOMAさんやトリックスターさんのように
片岡千恵蔵でもない。
遠山の金さんは中村梅之助なのだ。
毎回のタイトルは「〜の女」とか「〜した男」というお題目でした。
では、なつかしついでに歌ってしめましょう。ちょっと曖昧だけど許してね
♪ 気だてがよくて二枚目で
ちょいとやくざあな、遠〜や ま 桜〜 (ここを遠山様はと歌うバカもいた)
御存知長屋の金さんが もろ肌脱ういでべんらんめい。
ちょおっと金さんまかせたよ。
最後がちょっと怪しい。
小学校6年の頃はみんな歌っていたぞ。
41年たっても俺のヒーローは中村梅之助の金さんで
31年たっても俺のヒーローは尾藤イサオの伊藤と東野英心の井上馨ちゃん。
ちゅーこっちゃ