あかんたれブルース

継続はチカラかな

ゲゲゲの馬太郎




とは別に、真っ当な学術研究家からも
明治以降の(幕末維新研究)史実に懐疑の声はあがっております。

所謂「勝てば官軍」というやつで
西南雄藩(薩長土肥)神話による明治維新の捉え方です。

このもと、となしたのが1889年完成の『復古記』(全15巻)とか
その後の1939年から1941年に刊行された官制維新史の集大成『維新史』です。
またこの間に、薩長系の政治家や歴史家による
西郷隆盛』『大久保利通』(勝田孫弥)とか『防長回天史』末松謙澄などが
は発表され固定化されたと、大阪経済大学助教授の家近良樹助教授は指摘する。

史学的に孝明天皇(皇室)と一会桑(いちかいそう)がほとんど
無視されていると家近助教授は同タイトルの新書(文春新書)で解かれる。

一とは一橋、徳川慶喜と幕府を意味し、
会は会津、桑は桑名藩ですね。

ま、でもそれを新しい視点として、
『「薩長坂本龍馬の仲介で武力倒幕を目指す同盟を結んだ」
  をあなたはこれを「史実」だと信じますか?』
もキャッチフレーズは少し大袈裟な気もします。

すこし、幕末明治、歴史に興味があれば、関連図書も読んでいますし、
教科書だけでそういうことをマスターしたと豪語する人も、いないよね(汗)。

一会桑とは別に、
尾張を入れた尾会桑なら城山三郎の『冬の派閥』(新潮社)もあったし、
幕末を幕府側から描いた作品も多数あります。
新撰組の人気もまたそういったなかにある。わけだし。

その意味で、すこし大袈裟すぎると思う。

たとえば、よく、薩長同盟坂本龍馬じゃなくて
誰々さんが最初に考えた、唱えた、チャレンジしたとかを
鬼の首でもとったように新事実っぽく書く人もいるけれど、
プランナーとして言わしてもらえれば
イデアなんていうものは採用されて実現実行されないとなんの意味もない。
まったく屁のようなものです。

わたしだって採用されなかった屁のようなものはたくさんあります。
でもそんなものを飲み屋の与太話としても下の下でゲゲゲの馬太郎
そんなものではスナック「紫苑」の璃子は口説けない。

試してみましょう。

「実は俺、最初に回転寿司を考えたんだ」

「そう、あなたも才能だけの人なのね」

「ノ実はユダヤ人なんだ」

「彫りの浅いユダヤ人だこと」

「陰謀と野望があるんだよ」

「じゃあ新しいボトルいれてよ」

「そのボルトで君のハートを釘付け」

「は〜い、マーさんボトル入りま〜す」

「ちょ、ちょっと(汗)」


璃子の陰謀にはまってしまった。


朝は寝床で ゲゲゲのゲ