あかんたれブルース

継続はチカラかな

戦争と芸術と爆発



戦争は人間が成し得る最高の芸術

とかなんとかいうようなニュアンスを何処かで読んだ記憶がある。

なんか崇高な言いまわしで
ふと、戦争大巨編、たぶん
19世紀のナポレオン戦争とかイメージしてしまう。

でもこれを言った人が原爆をみて、
同じようにいうかなあ。

最高の芸術か・・・

悲惨・・・

哀悼・・・

いうんだろうな。

二十代の半ば頃、『アトミックカフェ』という
ドキュメンタリー映画を観ました。
新宿三丁目伊勢丹の斜向かいの映画館

原水爆実験の映像をもとにした反戦反核の映画です。
内容はほとんど忘れた。
ストーリーがないもんね。イメージだけです。

実験代になった豚のお尻の火傷が痛々しかった。

そして、エンディングのタイトルバックに映し出される
数々のキノコ雲・・・
ネバダの砂漠だったり、南洋の楽園だったり
青空だったり夕暮れだったり


美しかった。


が故に、恐かった。です


日本映画では原水爆からゴジラが生まれた。
東宝ゴジラシリーズに夢中だった小学生の頃、
ゴジラの口から出る放射能を真似て
お盆のらくがんのお菓子を口に含んでフーッて吐き出していたっけね。
冬の朝、白い息をフーッって
それ、放射能だぞ。

インディージョーンズの最終作で原爆実験場に紛れ込み
冷蔵庫のなかに避難して難を逃れたけれど、
問題はその後だな。最終作だからできたシチュエーションです。


戦争は人間が成し得る最高の芸術 か

芸術は爆発だ