あかんたれブルース

継続はチカラかな

今日はダラダラ書かせて

連動記事も終わって、ようやく個人の馬太郎に戻ります。

これはあくまでも個人的な意見です。そのためのブログだ。

天皇の戦争責任。昨日少し書きましたが、もう少し書きたい。
わたしはさ、天皇万歳っていう者ではない。
右からも左からも批判されるだろう真ん中の人だ。司馬さんみたいだな(笑)。

しきちゃんは先の戦争は「天皇教」のためだという。
確かに「恐れ多くも天皇陛下の」という叫びで呪縛されたことは事実だろう。
でもさ、それって本音の建て前の、建て前だったんじゃないかな。
終戦玉音放送に平伏して泣いていた。という図はよくテレビで観るけれど、
実際は「何をいっているのかわからない」という人が多かったそうです。
そして、「ああ、戦争が終わった」と安堵した人も多かった。
なかには万歳したものだっていた。確か三船敏郎は万歳組じゃなかったかな?

そりゃね、日本が負けるわけはないって思った人も多かったでしょう。

天皇の戦争責任。

わたしの「心」の師匠・笠原和夫もそれを強く訴えていた。
戦争にいった者、そうでない者の体温差は違います。
わたしの父は大正15年生まれで笠原より一歳か二歳上です。
仁義なき戦いのモデル美能幸三と同じ歳。
三人は海軍と広島の大竹連隊で共通する。でもね、戦地にはいていない。
行く前に終戦になった。
だから、笠原が戦争に行ったというのは、正確にはそうはいえない。
でも、その当時の厭世を充分に身にしみていたんでしょう。

笠原は東映に入社して脚本家となり、
美能幸三は呉の山村組に入って広島抗争の主役となり
わたしの父は船乗りになってアラスカからシベリアから朝鮮、東南アジアを
渡り鳥でした。それぞれの戦後があります。

ちょうど先週、水曜日だったかな
太平洋戦史会の平塚(会長)さんと雑談していました。
この方は日本の戦記物出版の第一人者といって過言ではない人物です。
「ときに平塚さん、天皇陛下万歳っていって死ぬものですかね」
唐突に、こんな質問をぶつけました。

わたしは、どこかで特攻隊が敵艦にぶつかる瞬間、その刹那、
「おかあさん!」と叫んだというような記事を読んだ記憶があった。
また、幼い頃の少年サンデーだったかマガジンだったかはさだけではないれど
そんなカットのギャグがあった記憶もある。

「そうですねえ、わたしも戦友会にそれこそたくさん参加して
 取材しましたが、天皇陛下万歳といって死んだ。という話は
 あまり聞かないですねえ」

わたしの不躾な質問に平塚さん笑ってこたえて、こう付け加えた。
「まあ、人間が死ぬときは、母親とか、愛する人、妻とか妹とかじゃないですか」

というものだった。

新右翼(過激)活動家見沢知廉はその著書『天皇ごっこ』で
養老院から精神病院まで、日本人は天皇・皇室が好きだと
自嘲気味にぼやいていた。
そして、右翼も左翼も根は同じで、実は非常に密接で似たもの同士なんだと、
北朝鮮旅行記に添えて記してありました。溜め息まじりで。

そうそう、平塚さんの話で、頭山満が戦時中に特高に追われた左翼活動家を
上海に逃がすって話もありましたよね。
頭山とか内田良平を、右翼。とする、現在の歴史観はおかしい。

若い頃、会社が原宿にあって、代々木公園でタケノコ族が踊っていた。
わたしも何度か見に行きました。珍しかったですからね。
ロックンロール族もいたし、NHKの方にいくと一世風靡もそいやそいや
とやっていた。
いま、あの頃の時代を映像で流すと必ず出るけれど
まあ、みんなが踊っていたわけじゃないし、
それ以前のフラフープもダッコちゃんもみんなしてたわけじゃない。
バブルで踊っていた人もいたかもしれないけれど、
わたしはディスコには数えて5回ぐらいしかいっていないもんね。

そういう意味で、時代の感覚を知る。というのはむずしいものです。
その時代を生きた人間しかわからない。
でも、マスメディアの影響力は大きいですよね。

たしかに、天皇は優柔不断だったかもしれない。
でも、それを天皇のせいばかりにしていいのか、とっても疑問。

いじめ。

軍隊にはイジメがつきものです。
なにかというと上級者が下級者をいじめる。殴る。蹴る。ビンタ!
その時に必ず、天皇の名を持ち出す。卑怯な奴らだ。
でもね、虐められた奴は戦闘中、前方にいるいじめっ子を撃ってことも
あるんですよ。「ごめん、間違っちゃった」って(笑)
だから、恐い。わたしはこんな話が好きでして(汗)。
ゆたちゃんから真珠湾攻撃で特攻やて帰還しなかった搭乗員が
実は夫婦不仲で悩んだ末の、が原因だったっていう話に爆笑した。
高いんだぞいお、零戦

そういうのを集めて某出版社に持ち込んだらキワモノだって
コンビニ営業のところで却下。零戦じゃないと売れないんだてさ。
でも、もう飽きられているのに・・・

なんか、そうやって、ベーリースペシャルワンパターで
戦争というものが紋切り型でステレオタイプになっていく。
そういったレアケースでも集めてみれば、そうそう日本人もバカじゃなかった
ということがわかると思うのですけどね。
いじめっ子上官から新兵さんを守る三船敏郎だっていたわけじゃないですか。
貴重なガソリンを使って従軍慰安所にしけ込む同僚以下を片っ端から
殴っていた中佐なんかがいたわけです。流石に上官は殴れないけれど(汗)。

わたしは、戦争を美化しようとは思わない。
天皇を擁護するつもりはないけれど、なんかさ
想像力がないというか、画一的で、そっちのほうが恐くなる。
戦争反対で意義はないけれど、
そういった、甘い認識だと、足をすくわれそうで恐いです。

なんというか・・・このまとまりのなさというか
手前勝手な、最初に答えありきの言論の自由というのが恐い。
自由はいいのだけれど、
この混沌はどうなんだろう。
天皇責任といってどう責任をとえあせるか?
それは天皇制を廃止することなのか? そしたらその後天皇皇族は
どこにどうするのか?

なんかさ、この混沌、アメリカの陰謀なのか北の工作なのか
それとも中国なのか闇の権力者のせいなのか
いや、違うよ。
これもみんな私たちの実態そのものだと、思うな。そんな気がする・・・