あかんたれブルース

継続はチカラかな

愛とセックスの戒律

日本人の愛と死と性と生(2)


日本人の性愛についての倫理観、価値観について
それは明治に入って大きく変わりました。

理由は文明開化である。
一夫一婦制が制定され、戸籍制度が施行されました。
それによって日本の人口が倍になったそうです(汗)。

日本は村社会だ。その九割以上が農民だったといいます。

村には夜這いの風習があった。

それまでの日本人は性に対して寛容で開放的だった。

岡本技研もない時代です。
当然、妊娠する。
それをさほど問題にしなかった。不道徳な社会、なのだろうか?

子は宝。

子供は誰の子であろうが社会にとって恵なのだ。

母系社会の名残りだったのか、共同体の確固たる力を有していたからなのか?
金八先生が苦悩することはなかった。
若すぎるといって先々の人生の不安を数えることもなかった。

処女性に対しての価値は持たれなかった。

100年前、いや50年前の日本はそういう国だった。

少しずつ変わっていきました。
都市集中型になって若者が農村を捨てていく。
夜這いから不倫に変わる。不倫はいまに始まったことじゃない。
バブルの徒花なんかじゃない。
不倫は文化だ。といったタレントがいたが屁理屈でもなさそうだ。

娘の将来を思い悩み、中絶させる母がいる。
妊娠を条件に責任をとってよと結婚を迫る女がいる。
明るい家族計画。セックスにはルールが課される。

産めよ増やせよ。富国強兵。
そして明るい家族計画。豊かな時代。

子供が邪魔にされる時代。

はたしてこれが健全な倫理的な社会なのだろうか?

そのくせ少子化が騒がれる。税制問題が解決すれば沈黙するのか。
人口問題も存在している。


それでも、夜這いの時代を考えてみる。
女性を共有する社会。
妻共有される夫。娘を共有される親・・・

そこには愛は存在しなかったのだろうか?

愛とは?

執着することは罪なのだろうか?

では、愛し合うことは罪なのか?

避妊してまで行われる営みにどのような意義があるのか?

愛とはなにか?
セックスとはなにか?