あかんたれブルース

継続はチカラかな

祖母のセックス観

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日本人の愛と死と性と生(4)


あれはたしかわたしが中学2年だったと思います。
土曜日の半ドンから下校して昼飯食べて終わって寝ころんで
NHK大河ドラマの再放送を観ていました。
リビングには母と妹と近所に住む祖母が遊びに来ていて
みんなで『新平家物語』を観ていた。

劇中、清盛役の仲代達也との遣り取りから
常盤御前役の若尾文子が崩れるように嘆き泣く・・・

「ないごで泣っとげ?」(なんで泣くのかしらん?)
小学校低学年の妹が素朴の疑問。わたしはスルーしていました。
清盛と常盤御前の間に男女の縺れがあったことは理解できていたが
次の瞬間、わたしは固まった。

「マ○ズをされだでがいよ」(セックスされたからさ)

発言者は祖母。シーンと1秒
次の瞬間、母が激怒した。凄い剣幕で、帰れ!と怒鳴った。
祖母は理不尽な表情で不満げにブツブツ聞き取れない呪文を唱えて退散しました。

明治42年生まれの祖母と昭和3年生まれの母には
ジェネレーションギャップがある。


大正モダニズムという時代があります。
農村の夜這い文化とは対極的の都会的なモダンボーイとモダンガール。
このモボモガの間では自由恋愛のフリーセックスのおしゃれでした。

名うてのプレイボーイをなで切りにする千人切りの彼女には
ことを済ませると愛の証を収集する変な癖があった。
それをハンドバックに入れるといつものたまり場に戻って
「これ、馬ちゃんのよ」
と結んで縛った一番絞りのスキンを仲間に放る。
歓声が沸き上がる。まるで戦利品のような・・・プレイボーイかたなし(涙)


日本人はいつから貞操観念の権化になったのでしょうか?

戦争が関係しているような気がします。
とんとんとんからりんの隣組。世間がうるさくなったからでしょうか。
この非常に非国民とか。

そのかわり赤紙(招集令状)が来たら大変。
急仕立てで婚礼をあげさせて出征までの一週間は
やってやってやりまくります。
(因みに、心中を決意した男女間のセックスは最後の一滴まで搾り出すそうです)

この大急ぎの結婚は子孫を残すためか、それとも・・・

出征して戦死して未亡人になると
戦死した夫の弟と結婚させようとする。
さほどの資産家でもないのに、なぜそれにこだわるのか、わからん。
ある種、近親相姦でも、ないかな(汗)。
戦死したはずの夫が南方から帰って来てもしらないよ。


日本で一番強い兵士は薩摩だといわれます。
ここは武を重んじる教育で貫かれた蛮勇の孤島だ。
恋愛を禁じました。女の情で男が堕落すると考えた。なもんで
若者には男色を推奨した。

明治以前までならこれは全国共通にあったもうひとつの恋愛の選択
念友というやつですね。
戦国武将もだいたいそのケです。例外は秀吉ぐらいだったとか。
徳川時代は社会問題になって「葉隠」が書かれたほどだ。

しかし戦後でも刑務所という環境では
男と男のラブゲームは熱い。

遣り手の親分は服役中に恋人を何人も囲うそうです。
その一線が越えるときブッチと括約筋が千切れて新しい契りが生まれる。
千切れて契られた男はヒットマンとして忠誠を尽くすのだといいます。
仁義なき戦い』の主人公のモデルで原作者の美能幸三氏の証言。

日本人のセックス観
とりとめがありませんね(汗)