あかんたれブルース

継続はチカラかな

みんなスパイだ!

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坂の上の雲スパイ大作戦(3)


マックイーン主演の映画『大脱走』御存知ですよね。
第二次世界大戦中にドイツの捕虜収容所からの大規模な
脱走計画をテーマにした娯楽スペクタル巨編。

映画好きだったわたしの洋画作品ナンバーワン。
邦画だったら『仁義なき戦い』。どちらもソラで台詞がいえます(笑)。

マックイーンに憧れて七分袖のトレーナーを着込んで
早朝、無免許で原付きバイクで道なき海岸公園を爆走したものです。
最後はお約束の転倒付きです(涙)。
熱い中学二年生の夏だった・・・

最近、「大脱走の真実」として、あの映画が
アメリカ軍情報部X課(通称MIS-X)という部署が
深く関与していたことが明らかにされているようです。

先月、NHKBS-hi プレミアム8で
「世界史発掘!時空タイムス編集部▽映画“大脱走”の真相」
を観て驚きました。
(わたしが観たのはたぶん再放送)

つまり、あの映画で捕虜が自発的に敵国ドイツの後方攪乱を使命として
脱走を敢行したと描かれていましたが、
  (映画では、リーダーのリチャード・アッテンボロー
   その動機を米国人の愛国心的として語ってた。)
実際はアメリカ軍情報部が前々から計画的に準備していたもの。
つまり、戦闘で捕虜になることを想定して
暗号などをマスターした(空軍)兵士が、予定通り捕虜になって
アメリカ軍情報部と連絡を密にとり、指示を受けての行動だった。

それは、脱走計画だけでなく、諜報活動も含まれていました。
つまり、収容所のドイツ兵からヨーロッパ戦線の内情を探り、それを
アメリカ軍情報部に送っていたという。

これは、違法行為なのだ。

連合軍側はジュネーブ条約で捕虜をスパイ活動に使うことを禁じている。
戦争とはこういうもものです。

マックイーンもジェームズ・ガーナーブロンソンジェームズ・コバーンデヴィッド・マッカラム
み〜〜〜んな、スパイだったわけだ(汗)

「映画“大脱走”の真相」では
アングロサクソンの緻密で計画的、かつ遠大な用意周到の合理主義を
まざまざと実感させられます。
対して、太平洋戦争での日本はスパイ天国で脇も甘く
また、情報を軽んじ、思い込みと根性だけでトチ狂っていました。

兵士の手紙の検閲はうるさいくせに、日記はフリーパス。
在日外国人を情報機関に活用すればいいのに、機密漏洩を恐れて
二等兵に仕立てて前戦におくる。
FM放送JウエーブのDJなどでおなじみのリチャード・ハリス氏の
お父上なんかがその代表選手です。

当時の日本の軍隊のお粗末を綴ればキリがありませんが、
それでも日露戦争の頃はそうでもない。
日本人はもっと頭が柔軟だった。
いやそういったリーダーがたくさんいたんですね。

その代表選手が児玉源太郎なのですね。
さて、
その日露戦争の実態もロシア対日本(日英同盟)の図式と思われている。
しかし実際は、ロシア対日清秘密同盟(に日英同盟)というのが正しい。

清国の袁世凱が裏にまわっって様々な協力をしていました。
そして、日本人と清国人が馬賊に化けてロシア軍を翻弄していた。
満州義軍や青木特務班の別働隊がこれにあたりますが、
これ国際法に違反する。

なんたって戦争ですから、勝たなければ話にならない。
まともに戦って勝てる相手ではなかったのだ(汗)。

そして、勝つためには「情報」は命。重要なのです。