あかんたれブルース

継続はチカラかな

執念の馬のマルシー

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前作の『坂の上の雲』まるわかり人物烈伝 含めて
このシリーズの売りは写真です。
登場人物のポートレート

ところが、今回の「工作員」篇ではそれを探すのが苦しかった。
スパイだから写真を残している人が少ない(涙)。

近現代史の写真は文殊社がだいたい揃えていますが
代表の平塚さん(太平洋戦史会・近現代史編纂会会長)も唸ったものです。
将官クラスだったら残っているでしょうが、佐官尉官で、しかも軍事探偵じゃあ・・・ねえ(汗)」

それでも、文殊社と国会図書館でなんとか揃えるのですが
それでも足りない(涙)。

毎日新聞共同通信のフォトサービスをあたりますが
意外なことに、こういった大手には近現代の写真がない。ことがわかった。
川島浪速と内田良平ぐらいでした(涙)

写真などの場合は肖像権や著作権が問題になります。
50年、100年以上前の話だから関係ないと思うかもしれませんが、
以前、龍馬の妻・お龍の写真が登場して話題になった。最近の話です。
なかなかの美人でしたよね。
ところが、その後で問題になりました。
あの写真は「個人所有」なのだそうです。
その所有者が権利を主張する場合がある。

日本はこういった近現代史の写真を含む資料を公的に
保護保管していないそうです。
国会図書館ががんばってはいますが、まだまだこれからです。
頑張ってほしい。

アメリカの場合は「考古学」として、国がそれをやっている。
たとえば、サイパンの砲台や大砲。
あれも「考古学」として保護しているそうです。
「考古学」っていうのが、なんか変な感じ(汗)


さて、色々奔走して・・・それでも足りない。

なきゃないで仕方ない。スルーするか・・・
どのみちすべては網羅できないんだから・・・でも、なんか悔しい・・・
根津一とかどうしても出したいなあ(涙)
もうちょっと時間と予算と理解があれば・・・

ということで、捻りだしたのが「自分でイラストを描く」でした(涙)。
昔取った杵柄だあ(汗)

上のイラストは内田良平の叔父の平岡浩太郎(玄洋社三傑)。
出来損ないの印象派のバッタ物のように思うでしょうが
左右16ミリ×天地20ミリですからね。
それに精密すぎてもいけない。(似ててもいけない?)
というわけで、結局5、6点を自前のイラストでなんとかしました。

ここまでくると執念です。いや意地だな
これは立派な馬太郎画伯の知的所有権なのだ。これで一件落着