あかんたれブルース

継続はチカラかな

K子からの二通のメール

男と女の曲がり角 K子の場合(4)


K子からメールが届いていた。
それも二通。
最初の文面には、

  貸し借りをきっぱり断ることが出来る彼に出会った事は、本当によかった。
  あのまま貸してくれていたら、また私は元の木阿弥…
  何にも今までとかわんない
  「なんで?」って初めは思ったけど、別れようか?とも思ったけど、
  今の私には彼が必要です。
  貸さない勇気も必要ですよね
  多分、他の誰かに貸して貰わないと現状大変な事になっちゃうけど、
  あの時に彼が断った事で、色んな気づきがありました。
  まずは、働くって事。
  変な見栄は張らない。
  甘える事。
  気持ちを伝える事。
  話をした事や断られた事で、気持ちが離れて行くように思っていたけど、
  そうではないみたい。
  あれやこれや相談できるようになったし、
  気持ちも優しくなれたように思う。


わたしはこれまで、ツパッテばかりで強く在ろうするK子に
「変化」という兆しについて、変わることの意義について
伝えてきましたが、彼女はそれを真摯に受け止めて
それを実行してきました。
こういうことはなかなかできない。勇気のいることです。
そういうなかで、彼女が半歩か一歩かわかりませんが
踏み出して、気づき、そして得られたものはとても大きいと思う。

そのうえで、二通目のメールが気になる。
タイトルは「涙 涙 涙」とある(汗)
どうしたんだろう・・・ 二通のメールの間だの半日の間に何があったのか?
まさか?
などと気を揉んで開いてみました。

その手を付けた預かり金の穴埋め
そのお金を元夫さんが出してくれたといいます。
そのうちの半分は返さなくてもいいといって。

お互いが不器用で、うまく想いを伝えられなくて
二人は不幸にして離別してしまったのだけれども
元夫さんの優しさにふれて、K子は涙が止まらない。わけだ
「こんなに良い人を私はなぜ裏切ってしまったのでしょう」

わたしからフォローすれば、K子が裏切ったというよりも
元夫さんの愛し方があまりもの不器用すぎたことに由来すると思う。
これこそが、悲劇というものだ。
その意味で、
私達はまだなにも愛について知らないのかもしれない。
そこにそれはあるのに怖れてばかりいる。
それこそが不幸というものだ。


「貸さない強さを持った彼と貸す優しさを持った元夫」
とK子はいう。
わたしは貸さない彼を強いとは、思わないけれども
少なくとも、彼の生真面目さは認める。
できれば、今後K子が彼をフォローしてあげられればいいと思います。

優しさを持った元夫さんにも、今度は素直にその優しさを伝えられるように
できたらと思う。けれども、お互いの失敗からもうすでに
元夫さんはそれを知ったのかもしれませんね。


強がっていましたが、実のところ今回の件では、
K子はマジで困っていたようです。
バカな女といえば、それはそうなのですが、
まあ、世の中バカだらけです。それと関西地区はアホの巣窟。

そんななかでお金とか色とかで愛は混乱をして痛んで壊れてしまう。
だから、お金を、性を、切り離し取り除けよと、いうけれど
それは無理だって。
できないんだ。絶対に

お金っていうのは貯めるよりも稼ぐよりも
使い方が難しいものです。

難しいから、使わないってもんじゃあ、ない。

いま、いえるのは良い金の使い方、
生きた金の使い方を心がけてください。
わたしからは以上です。
あとは個人個人が考えて努力することです。
誰のためでもなく、自分のことですよ。


とにかく、K子は気づき感謝したわけだ。
よかったんじゃないですかね。