あかんたれブルース

継続はチカラかな

伊達直人の生き霊



昨年末に伊達直人という人物が
養護施設にランドセルを贈って話題になりました。
世知がない世の中にホッとするニュース・・・

伊達直人
そうタイガーマスクの主人公の名前。

ちょうどその前にタイガーマスクのことを記事にしてました。
たしかむっしゅとか寅さんと盛り上がったのですが・・・
いま探すのだけれどもどこにいったかわからない(汗)
こういったシンクロというか偶然ってよくありますよね。

要は陰徳とか無償の愛とか布施とか

こういうの解釈のしかたで難しいものです。親鸞上人もしくじったほどです。
でもタイガーマスク伊達直人はそれを見事にやった。
その頃の少年たちの心を鷲掴みです。

平成の伊達直人もたぶん私達と同世代ではないだろうか・・・
最初は寅屋じゃないかと本気で思ったもの(笑)

年が明けて、全国のあちこちに伊達直人が生まれる。

漫画をバカにすんなよ!

わたしはよく泣いた赤鬼とか赤鬼青鬼の話を引用します。
青鬼さんが好きなのだ。
その童話はじめて聞いたのいつの頃だったのかしらん?
幼稚園の紙芝居か? NHKの「おかあさんといっしょ」か?
気になって気になって仕方ないのです。
青鬼に恋している。
そういうのを引きずって大人になりました。
アトムやレオや、そしてタイガーマスク伊達直人と一緒に

そういった連中が大人になって何度も挫折を味わうわけだ。
現実を突き付けられて、力でねじ伏せられて、学習効果として
受け容れがたい事を受け容れざる負えない。
それでも隠し持った熱狂が胸の底にある。

そういう注射を私達打ったのが劇作家梶原一騎でした。
巨人の星』『あしたのジョー』『タイガーマスク』・・・
けれども
手塚さんと違って、こちらはまったくの悪徳の権化です。
色と欲と暴力
その残した作品と主人公のスピリットとは裏腹に
彼の生き様は悪徳にどっぷり浸かっていました。
幻冬舎文庫に彼の自叙伝がありますから興味のある方は
読んでみてください。(註釈参照)
そんなことも相まって、わたしにとって梶原一騎とは複雑な存在でした。
こんな人間の人生の意義って・・・

それがさ、いま全国に出没する伊達直人のニュースで
すこしだけね。なんとなくわだかまりが解けていきます。

エエカッコシーの愉快犯?
恥の文化の履き違い連中の声がする。
そういった変なトレンドを踏み出せる勇気っていうのが
三丁目の空き地で拾って隠し持っていた熱狂なんだと思う。
狂っていますから恥ずかしいなんてそんなセコイことは思わない。
その恥とあの恥とは違うってだけの話でしょうが、
そんなチンケな恥なんて
どうでもいいのです。
恥知らずの勇者の行進でいいじゃないかな。と思う。

そういうのがね、大切なんだと思います。

人ひとりの人生が残せるもの
その意義と意味と役割、なんてことを考えてみたりする。
人間が残せるものは記憶だけだ。