あかんたれブルース

継続はチカラかな

梅干しとスイカと問題提議

わたしは飽きた。ウンザリなんだ。(できれば最終回にしたい)



三人会議の第一のスローガンは「一人一党」です。
その先任活動員は自由人、春風、馬太郎ですが、三人だからって
三人会議ではありません。つ〜たん、ルイちゃん、武田さんもいます。

それぞれ、考えは違うのだ。そういうなかでも目的を絞れば協力できる。
つまりは、論争や諍いで終始する今の世の中に対して、
私達は飽きた。ウンザリしたのだ。

右翼左翼の対立というけれど、よく聞いてみると大方の主張は
ほとんど同じだ。些細なことで目くじらをたてている。
色んな意見はあってもいい。あったうえで、それからの話です。
「差別反対!」といいながら、結局は対立関係者を差別している。

一人一党とは自主独立の社是、人是のようなものです。そのなかで
春風は地球市民というものを提示している。
自由人はBIというものを模索している。
馬太郎は「愛」という本質とメカニズムを伝えようとしています。
そのなかで、
三人は語り合い。ひとつの指針を打ち立てた。行動原理です。
それは
「嬉しい、楽しい、気持いい〜」です。

これで、いいのだ。

この一見、おバカに聞こえる脳天気な合い言葉に真理がある。

さて、今回のタイガーマスクランドセル騒動の件。
わたしにとっては
この国の、国民の、思考障害を再構築するための
絶好の事例と考えました。

「偽善」といったからといって、そう怒ることでもないことはわかっている。
本来は笑ってすませるほどの些末な、稚拙な、意見だ。

ところが、意外にもそういったごく少数派の意見が
やたら大きくなっていくのに驚かされる。

ここに、わたしがよく言う、「少数派と多数派の逆転現象」がある。
これは、恐いことなのだ。

歴史は繰り返さない。それは錯覚だ! これがわたしの持論です。
歴史とは螺旋を描いてある方向に進んでいる。
そのなかで、接点と接点が接近して相似形が生まれる。
そこだけを観ると、繰り返さているような錯覚に陥るのだと思う。
逆にいえば、それがヒントになって、同じ失敗を繰り返さないようにもできる。

現在の日本は、大正から昭和初期の日本と酷似しています。
政党政治の迷走、マスコミの無責任さ、それに揺れる民衆。
色々な意見はあってもいいけれど、
それぞれが最終的にもってくるオチは、政治とマスコミ批判と決まっている。
その非を鳴らすのはいい。
けれども、それだけじゃなにも変わらない。
そういうなかで、軍部が台頭して一発逆転をはかり、民衆は拍手喝采した。
いまはまだ、そういう力は姿を現してはいないけれど、
変なカリスマが現れて
景気の良い話を持ち出したら、多くの小市民は賛同し浮かれちゃうと思う。

あの時に、日本に良識派は存在しなかったのか?
いま、日本に良識派は存在しないのだろうか?

いたよ。いるよ。いたし、いるんだけれど、
良識派はそうそう声を荒げたりしません。
軍隊のなかにも良識派はいたけど、排斥され除外されて無力化していく。
時代の勢いというのは恐いものなのです。

今回のランドセルの話に、ごく少数の異端の意見がある。
さしてそれを大きく取り上げることもないと思うような内容です。
しかし、それが一人歩きをはじめている。
誰か、止めろよ。とは思っている人はいても、誰も止めない。
誰かが止めるだろう・・・
また、変なお調子者が現れて、それを擁護しだすから話がややこしくなる。

ひとえには、現在の日本人の思考力の低下にあると思う。
自分でモノを考える力を失っている。国語力の低下もあるだろう。
一番の問題は思考のマニュアル化だ。

また、そのなかでの「例え話」を観察すると、
シミュレーションとしての土台が荒唐無稽なことに気づく。
これを妄想、理論の飛躍、拡大会社といわずして何をいうのか。
シミュレーションとは、そこにもってくる材料(数字データ)や状況・環境が
リアリティーがあってこそ、合致してこそ、効果を発揮するものであって、
そこに問題があれば、いたずらに混乱させる与太話でしかない。

もうひとつは、不安に苛まれて、怯えてばかりいる精神状態にもあると思う。
とにかく、是が非でもそっちを止めようとする。
しかしこのジリ貧の閉塞感と崖っ淵の状態で他人の足ばっかり引っ張っていて
よいモノなのだろうか。

なぜ、行動をすることをそれほどに恐れるのか。

核武装するとか、中国と国交断絶するとか、米国と手切れするとかの
話じゃなくて、どこぞの誰かが伊達直人名義でランドセルを贈った。
それに賛同した人たちが生まれた。だけの話じゃないか。

なぜ、そこに「偽善」という言葉を持ち出す必要があるのか?

鰻重がある。そこにわざわざ梅干しを持ってきて、
「これ危険です」というバカがいる。
天丼がある。そこにわざわざスイカを持ってきて、
「腹こわしますよ」という迷惑な人がいる。
生クリームだの、ピーナッツクリームなどをトッピングしていく。

俺の鰻重を台無しするな! と怒るよTPOはないのか。すると
「いろいろな考えがあっていいのです」としたり顔だ。

あのね、俺は鰻には山椒がいいの。わざわざ梅干しなんて食べない。
勧められても断るし、天麩羅と西瓜は一緒に食べない。

それをだな、勧められたからといって、
「それはそうだなあ」として食べない。というのはおかしな話ではないか?

勧める方も勧めるほうだけれど、それに迎合しちゃう方も
どうかしてるよ。

簡単な話です。

話の主旨がずれている。的が外れているんだ。