あかんたれブルース

継続はチカラかな

レニー・ブルースとは違うが

表現について考えてみる(4)


むっしゅから提案された「言論の強者弱者」。
これに関して、むっしゅ自身がひとつの「基準」を提示してきた。
(昨夜のむっしゅのコメント参照)
流石に文系の科学者。といったものです。

その彼が、馬太郎に対して
>『彼らが弱者で、あなたが強者であること』に
>疑問の余地はないと思うのだが、

の言葉を考えています。

馬太郎は強者か? 色々な意味で・・・考えて、そうなのだと思う。
連載を切り替えて「表現」としていることから
わたしはそちら側のアプローチでいきたいと思います。

表現というものは難しい。是マジ実感。

昨日は満のトンマ噺をネタにしましたが、そのなかに
二重の意味を込めました。
はてさて、それをどこまで汲んでもらえるか・・・単純な仕掛けです。
コメント入れてくれた方々は読みとっていただいた。有難いことです。

告白すれば、わたしは文章が上手いと思っている。信じている。自信がある。
これで食っているんだから、それがなければプロ失格だ。
がゆえに、驕りとか増長とか不遜や傲慢が、恐い。
「いい気になるなよ」「大丈夫か?これでいいのか?」と
常に戒める自分がいます。

と同時に、そこにはさびしさもある。

それはJJ. の天衣無縫のスベる下ネタと似てるような似てないような(涙)

これでも考えて書いている。
返信にも時間と気を使っている。
ドラスティックな物言いで小気味よくが芸風ですが、
がゆえに力の加減を誤ると傷つけたり壊したり汚したりしますからね。
下ネタもほとんどやらない。それはわたしの美学だ。
最近それが多く感じるとすれば、それはJJ. と雫のせいだ(爆)。

だから記事には様々な伏線と含みの示唆と、予防線が張り巡らされている。
まるで忍者屋敷のようです。
不動産でいえば建て売り住宅ではなく、注文住宅。
わたしは大工頭領・源さんならぬ、馬さんだ。

「で、なにがさびしいの?」

洒落で書いたつもりが、洒落が通じてなくてマジで受け止められること。
昨年11月でしたか、春風がうちに来て、
「ところで、あの件はどうでしたか?」と聞く。なに?
聞けば、先日記事にした
わたしが女装して飯田橋エドモンドに女に会いに行った。
それを間に受けている。
とすると、当然、わたしに女装癖があると信じている。確認したら
「違うんですか!」
と、なにか新しい馬太郎さんを発見したような顔。

あ〜あっ、これでJJ. と春風がわたしのいないところで
「矛盾だらけの男」と評価してた意味の捉え方が大きく傾いたよ(涙)

洒落が通じない。ギャグがギャグにならない。
送り手と受け手のギャップ、格差が絶対に存在する。
これは、分かりやすい事例だから
満、春風といった天然さんを登場させてますが、レアケースじゃない。

「だったら、そんな紛らわしいお笑いネタなんか入れなけりゃいいだろう」

わたしからお笑いを取ったら、いったい何が残るというのか!
酸素とか水みたいなものだ。死ねという事と同じ。

だからね、手放しで笑って欲しいし、喜んで欲しい。
「ああ、今日の馬太郎の与太は面白かった。スキッとしたよ」
「なんか今日は冴えがなかったね。風邪でもひいていないだろうか」
とかさ、そんなブログになりたいと願っています。

でもさ、表現は難しい。ときおり立ち尽くすこともある。足がツッて(痛)

でもね、芸人がウケなかったからっていって、このオチはこういう意味だとか
この枕は伏線で、こういう塩梅に利いてくる。なんて解説するバカはいないよ。
だからさびしいわけじゃないか。

わたしのことはどうでもいい。

ここでいうのは、発信者と受けての問題だ。
司馬遼太郎でさえも、ブーブーいわれる世の中だ。
書き手の質も問われるが、読み手の質も問われるよ。

それは読み手の自由。というだろう。しかしさ、
それですまされるのか?

むっしゅの「言論の強者弱者」の基準に平行させて
受けての事も付け加えておきたかったのです。

そういうことは、書き手側、送り手側のわたしからは言い辛いことですが、
決して、上から目線とか男目線とか片づけないでくださいね。
書いてて、いいのかなあ・・・と気を揉んでみたり
アップするときに一瞬の刹那に悶絶したり、それはそれで色々な葛藤もあるのです。

だから、わたしの表現で「?」という場合があったとしても
そのなかに必ず仕掛けがあることを忘れないでね。
当然、しくじりや独りよがりもあるでしょうが、
本人は真面目に脂汗をかきながら書きながら青くなったり赤くなったりしてるのだ。
恥をさらすようなカミングアウトですが
それに免じて許してたもれ。


レニー・ブルース
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