おバカ列伝（3）馬太郎青春篇・親子編
18歳の夏、俺は旅だった。
「こんな田舎は嫌だ！
民放は二局しか映らない。しかも一局はコンバーターがないと映らない。
ラジオは朝鮮放送とか中国、東南アジアの放送が邪魔して
深夜放送も聞けないよおおお。オールナイトニッポンが聴きたい！
ハンバーガーってものが食べてみたい。
四畳半で白いギターを弾いて同棲して銭湯に行きたいよおお。
オラ東京行くだ。」
といわけでブルートレイン「はやぶさ」に乗って東京を目指した馬太郎。
朝起きたら三宮あたりかと思いきや・・・んん？
なぜかここは長崎じゃないか・・・
どこで間違ったのか？ まだ本州に渡っていない。
仕方がないので長崎から船に乗りました。
http://www.youtube.com/watch?v=Ij1bJu4x8ZA
娘さん、どうした？ なにを泣いているんだえ？
「カモメがな、とんでしもうてん（涙）」
解せないな、カモメがとんだら不味いのかい？
http://www.youtube.com/watch?v=9aW7H3L-1AA&feature=related
港を愛せる男に悪い男はいないよと
俺は行き当たりばっりの事をいって娘の手を握った。
そのときどういうわけか妊娠したようで
その後、娘は男の子を産んだという。
それは後でつのだじろうの恐怖新聞で知ったのさ。
実は、触れるだけで妊娠させてしまう特技がある。
アンタッチャブルな男なんだ。
エンガチョという連中もいるけどね。
さて、その子の名はジャッキージェロニモ（いったいどこの国の人だ？）
通称、JJ. という。光文社のファンション誌じゃない。
映画『ラストショー』の脇役から取った愛称さ、いいだろ。
この親子の相剋はそれから33年後の
赤シリーズ『赤い激太り』
http://www.youtube.com/watch?v=wHEcmdnMtus
妻の連れ子は俺の実の息子だった！（どういうこっちゃ）
「JJ. うんこしたらお尻を拭きなさい」
「パピ、パピプ、プープーヘーポポ」
あかん、俺に似てアホだ（汗）
JJ. はパ行しか話せない。俺はまず言葉を教えようと考えた。
最初はア行とラ行から。
「JJ. アイウエオの「エ」ラリルレロの「ロ」
「エロ？エロエロエロ」
目論見は成功した。「乳首」「SEX」とエロを手がかりに漢字や英語も覚えいった。
ボキャブラリーに片寄りはあったが、それでも驚異的な進歩だった。
しかし好事魔多し。
「オナニー」という言葉から行為を覚えてしまったのだ。
これを止めない。（サルか）
何度か救急車を呼ぶ騒動からこのままでは死んでしまうと（サルか）
そこでエロサイトを観れないようにネットの配線を切ったら
ギャラクシーというのを奔って買いに行ってしまって・・・
それから
父と子の骨肉の争いが始まった。
「パパ（親父）！
ポペポ（俺の）エロピープイピー（エロDVD）パペピペポー(返してよ！)」
「それはロマンさんにあげてしまったんだろう」
「ピパウ（違う）パペピペポー(返してよ！)」
どうも言語も記憶も大きく後退してきたようだ。
ロマンさん、この記事を読んだらJJ. に返してやってもらえないだろうか。
ほら昨年のあなたの誕生日にJJ. があげたアレですよ。
一度あげたモノを返せって理不尽に思うでしょうが
この親バカを救うと思ってどうか返してあげてください。
それはあなたにそんなに大事なモノなのですか？
でないと、息子は・・・
「パピ？ パパ、パピピッペプポ？
ポピパペ、パポポピャピョ（怒）ポペピョピエローエロエロエロオオオ！
パゲ、パゲパゲパゲエエエエエ！ パゲオピャピー！ピー！ピー！ピー！」
http://www.youtube.com/watch?v=-D5A-my5hPY
