あかんたれブルース

継続はチカラかな

バイキングに学ぶ食育

りんちゃんのモヤモヤ(4)北欧の社会保障制度(2)

そういったなかで、ルイちゃんが北欧の社会保障制度の記事をアップしていた。
それに対して、アレックスが
>北欧は何故? 社会先進国(このような言葉はあるのかな?)なのでしょうか?
>西欧諸国や日本などが、資本主義にドップリ浸かっている時にも、
社会保障や福祉に重点を置いた国家形態を選択していたと 聞き及んでいます。
>そしてまた、ルイさんに教えられたように、
>我々の一歩先を見据えたことに 真摯に取り組んでいると言うことを想うと、
>先の疑問が増大してゆきます。
>北欧人、北欧の環境・歴史になにかヒントがあるのでしょうか?
>とても知りたいです。

なんて真面目で真摯なコメントを残したからさあ大変。
「馬ちゃーん!」とSOSが発信された。

といわれても困ったタヌキでして(汗)。
二日ほど考えてしまった。
なんかよいヒントとか気の利いた話はできないものか・・・
で、そういえばルイちゃんはランチバイキングが大好きだったことを思い出す。
食い物ネタで説けば分かり易いかな・・・

バイキングとは大皿料理で飲み放題食べ放題です。
時間制限はホテルとかレストランが後付した掟であって、
そもそもはルイちゃん母娘のようなバイキング荒し対応に
平成二年に成立した有事立法。

このバイキングの名称は北欧の海賊バイキングからのものです。
トリックスターさんなら御存知かもしれませんが
トニー・カーティスカーク・ダグラス共演の『バイキング』って映画
がありまして、その前半で食事シーンがある。まさにバイキングです。
大皿料理で頭目と子分の序列がないんだな。

中世ヨーロッパは序列社会で王侯貴族に爵位などの上下関係がある。
上は王様から爵位(公・侯・伯・子・男)とあって、その下に騎士(ナイト)があって、
その下は平民、その下には奴隷もある。
で、王様の家とかで食事会があると、席順が決まっています。
そこに序列があって、その場所によって「塩」壺の位置が近い遠いがある。
塩とか当時は貴重だったんですね。
その典型が英国としてもいいでしょう。ブランド品文化がそれで、
それが無視されている日本人を英国人は不思議な驚きで観ている。

もの凄く、乱暴な捉え方ですが、
このバイキング族を「ノルマン人」とします。
これがアイスランドからスカンジナビアデンマーク、オランダ、
フランスの海岸線から、はたまたロシア人とも混血していったそうです。
もともとはとても好戦的活動的な種族なのですが、
食事に対する平等・公平性があった。

食(教)育っていうぐらいですから、その影響は大きい。

たとえば、日本の旧陸軍でも大隊長は兵卒と同じものを食べるのです。
これによって隊の結束が強くなる。
これはひとつの「家族」という共同体なのだな。
陸軍はドイツ式です。
対する、海軍は英国式ですが、序列秩序がハッキリしていて
士官と水兵の食事は雲泥の差がありました。

なにをいいたいかというと、
北欧の社会保障制度の浸透には「バイキング」が影響している。
同じものを食べる。という連帯の共同体です。
無論、そこには序列はあるのですよ。しかし、同じ物を食べる。
これが大きい。

日本はもともと農耕民族で村社会です。
その収穫する米は=通貨と同じものになった。
百姓は自分で栽培収穫したその米をなかなか食べられない。
それは、戦後であっても池田勇人
「貧乏人は麦を喰え」という言葉でもあらわされているように、
非常に差別(格差)意識が激しいのですね。きっと。
もともとは騎馬民族が渡来したのが日本人のルーツだといわれます。
海賊も山賊もさほど大差はないはずなのですけどね。
略奪(狩猟)による仲間(家族)同士の公平性。
一見平和そう農作物栽培の定住型から搾取による不公平性。
悩ましいところです。

ま、それはそれとして、
北欧人が社会保障制度をすんなり受け入れられる下地には
こういった食の文化があるからではないかと、
わたしは思う。思っただけです。なにかの本に書いてあったわけではないので
間違っているのかもしれません。その場合は指摘してください。

要は、ここまで資本主義が追い込まれてしまった以上、
もし仮に民主主義というものを信奉するのであれば、
北欧のそれに習うのも手ではないかと思います。

たとえば、擦り込まれたここ数十年の固定観念を横に置いて、
一応、先進国がそれでうまくやっているわけであって、
そこの人達が満足しているわけです。
なにも、グローバルスタンダードが英米だけってわけじゃあない。
だから、そういったレートの高いインフレ麻雀に参加することもないわけで、
一家団欒で花札やるのもいいかな、と。