あかんたれブルース

継続はチカラかな

危険なジョージ川口



それは危険だと、危険を煽るような表現をしたので
危険について話したいと思います。

日本の安全神話が崩壊して久しいけれど
あれはサリン事件と阪神大震災からだったかな

この間、コンニャク畑が喉に詰まった危険!
「じゃあ餅はどうなるんだ」
とか
百円ライターが危険!
「親がちゃんとみとけよ仕舞っておけよ」とか
記事にしたこともありました。
取り締まり以前の問題だと思うんだけどさ。

そのくせ原発では煮え切らない。
九州電力の株価が急落したときには膝を叩いた。
これが資本主義のメカニズムだと。

震災のすこし後でユッケが問題になった。
そのときは記事にできなかったけれど
わたしらの世代だと子供の頃、親が鯖を食べさせなかった。
鯖は脂っぽいから子供は食べるなってことです。
秋茄子は嫁に食わせないっていうのもありますね。

便利になったこともあるけれど、
日本人の生活環境の変化はこういった気配りをなくす。
はやい話がそんなことだと思います。


危険な思想というものに陽明学がある。これは、
難しい解説はやめて簡単にいうと
ゼニガタアザラシの赤ちゃんが溺れながら泳ぎを覚える
ような実践哲学です。

幕末に流行して、吉田松陰とか西郷隆盛とか維新の志士は
みんな影響されました。で、みんな非業の死を遂げた
というところから危険な思想といわれます。
だけでなく、後先関係なしでとにかく行動する
ってところから、やっぱり思想自体が危険かもしれません。

そのために、陽明学を教える場合は
まず朱子学を教えて、そのなかで
センスのありそうな生徒だけに、教えたともいわれる。

「僕は死をいとわない」という若者がいた。

それを陽明学的な捨て身の生き様なのだと
訴えたかったんだと思います。

わたしは、そんなの犬死で蛮勇だと答えた。

そしたら黙って、馬太郎さんは理解してくれないと。
すぐ怒るから恐いそうです。
わたしは人格者ではないので、怒るときは怒ります。

こういう履き違えの陽明学が大嫌いです。
頭の良し悪しではなくセンスがない。
乃木希典がなにか問題がおきて逼迫した状況になると
すぐに死で決しようする。
こういう似非武士道が嫌いなのです。

その意味でやっぱり陽明学は危険なのかな?

いんや、受け取り方の問題だ。
わたしは松蔭や西郷や大塩平八郎を非業の死とは思わない。
コンニャクゼリーだって百円ライターだって凶器になる。
愛だって凶器だ。
思いやりも優しさもすべて凶器。


取り扱いに気をつけろ。