あかんたれブルース

継続はチカラかな

老け込む若者たち

011・お雇い外国人が「条約改正」の不利を暴露!



歴史ブームといわれますが
戦国モノか幕末モノしか受けない。
NHKの大河ドラマの影響か。いや鶏と卵ですかね。

キャラクターの若さ(の魅力)にあると思う。
幕末は竜馬はじめ、登場人物がみな若い。
青春グラフィティーのような熱血ドラマが展開されるから、かな

幕末は明治維新の一年前、竜馬の死でピリオドが打たれる。
ほんの二、三年で読者や視聴者の関心は冷めちゃう。

若き志士たちが政府高官になったこと。かな
それと、老いがある。

老いについて考えます。

日本の近代化の最重要課題は
幕末に徳川幕府が諸外国と結んだ不平等条約の改正。
これに尽きる。

その条約改正の手法や内容で揉めていた。

それをお抱え外交顧問のフランス人に指摘されたからさあ大変。
なかでも農商務大臣の谷干城とか
世界を全部的にまわして戦っても正当な条約に改正すべし!
とノタマッテ辞任した。頑迷頑固な老人に映ります。

谷とか三浦梧楼とかは反山県派で藩閥政治にも批判的。
正直者で気骨があって、根は良い人です。

もっとも、彼らの敵である山県やら井上馨やらは
近現代史では極悪人ですからね。
こういった複雑なニュアンスが明治モノの受けが悪い理由かも。

でもやっぱり、老いの問題はある。それを
国会図書館の彼らの肖像写真が物語っている。
みんな爺で、勲章をぶらさげている。

山田顕義の若い頃の写真なんて載せたら一発で
改善されるのになあ・・・(超童顔かわいい)。

老いについて考える。

これは年齢的とか見かけとか役職とかじゃない。
それは二次的なもので、要は固定観念にあると思う。

秋山真之はそれを
船の船底につく、牡蠣殻に例えました。

歳を取るということは色々な経験を積むということで
それによって学習するわけですね。
そこに固定観念が生まれる。偏見もそれです。

もっとも観念、これは仕方ない。
すべては個人の観念であり、思い込みなんだから。
しかし、これが「固定」されるところに問題があるんだな。

秋茄子は嫁に食わすなといいますが
あれは夏野菜で体を冷やすからであって
茄子を食うなではなく、季節の食材を食べましょう。
という意味です。
しかし、固定観念の固定は「茄子はダメ」という、偏見となる。
そう考えると、浅はかな知恵ともいえるわけでしょうが、
このあたりの線引きがなかなか難しくて面倒くさい。

結局、茄子はやめとこうという処世術が生まれる。
好き嫌いは別の話ですよ。
別にうり坊のことをいっているわけじゃない。
わたしがナマコとナタデココが嫌いなのは
あの食感がイヤで嫌いなわけです。
それとは別な話で、たとえばの話ですよ。

こういった決め付けは年齢的なものと
自信、自負心によって、より顕著になってしまう。
話の通じない年寄りのひとつの傾向だ。

最近は、若いのにこの固定観念で固まったのが多い。
症状としては、すぐ
「無理無理」を連発したりとか・・・。

そんなのやってみないとわからんじゃないか。

「そんな無駄なこと、バカみたい」


お前は、老けこんでいいるんだぞ。
化粧で隠しても、なにしても
その言葉と発想が証だ。