あかんたれブルース

継続はチカラかな

犯人は恋愛体質のせいか?

月夜の晩餐(8)


うり坊のアドバイス
なぜ紅次郎に、石井隆に引っかかったかわかったよ。
彼女のヒントは「うぬぼれ刑事」だった。

長瀬演じる“うぬぼれ”が、真犯人の女性に一目惚れし、
犯行を突き止めた際に「罪を見逃す代わりに自分と結婚する」か
「求婚を受け入れなければ逮捕」かを迫り、
後者を選択されて逮捕、失恋というのが毎回のパターン。とか

脚本(原作)は宮藤官九郎

ま、そのオリジナルは石井隆・紅次郎なんですけどね。

日本は法治国家であるので
どんな理由があっても犯人は逮捕されなければならない。
でなければ「死」あるのみ。
これがドラマの不文律だ。
コナンでいくら犯人に同情すべき事情があっても
被害者がヒドイ奴でも、それは動かない。

せいぜい鬼平密偵にされるか
黄門さまのお目こぼし、大岡裁きぐらいです。
あれは時代劇ですからゆるいんです。
現代劇だとアウト。

紅次郎とか、うぬぼれ刑事とか、は
その一線を越えるか越えようした。
ここがヨイのです。

もてあまして、殺してしまう安直な構成じゃなくて
腰の据わった取り組みがあるよね。

表現においてリアリティーは大事なことだけど
エロやグロと同様にそれは手法であって
要は中身だ。
映画は映画でしかなく、現実ではない。
そこに、伝える、感動させるものが必要だ。
感動は悲劇と直結しない。

スカッとしたいんだ。現実のうっとしさをぶっ壊したい。
やくざ映画のラストは必ず滅びの美学の不文律さ。
これを打破した『新仁義なき戦い・組長の首』が好き!
ピカレスクロマンだったら
黒澤の『隠し砦の三悪人』だよな。

で、ね
石井隆が偉いと思うのはエロとグロに染まっているようで
愛の真実を燻りだそういう根気がある。
本人は知っているんだと思う。
それをどう私たちに伝えるかという取り組みだ。
そのために生み出した紅次郎なのだ。


色々探しましたが『ヌードの夜』はありません。
ネットで購入すればいいのでしょうが
いまそこまでする必要性を感じない。謎は解けた。
うぬぼれ刑事」で解けました。

いつかどかで会うでしょう。

ということで、短期集中の馬ちゃんDVD鑑賞も
西原の『女の子ものがたり』『いけちゃんとぼく』あたりで
打ち止めです。

なかなか刺激になって脳も活性化しました(笑)